政治(金融)講座ⅴ269「仮想通貨の罠と類似の詐欺の事例」
長い人生には色々なことがある。「儲かる」話に乗った人は必ず詐欺に引っ掛かっている。吾輩も色々な「儲け」話を聞いて経験しているので、「詐欺」のお話をする。まあ!「他山の石」としてお聞きください。
皇紀2682年7月6日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
はじめに
最初は善人の顔で話しかけてくる。そして、合法的な仮面をかぶって取引を進める。強引に恐喝紛いの違法ギリギリで合意させる。以前掲載したブログもご参照ください。君子危うきに近寄らず! 桑原桑原!
政治講座v96「暗号資産・仮想通貨の実態と詐取事件」|tsukasa_tamura|note
やさしい法律講座ⅴ45「資金決済に関する法律(暗号資産・仮想通貨)」|tsukasa_tamura|note
暗号資産(仮想通貨)とは何ですか? : 日本銀行 Bank of Japan (boj.or.jp)
暗号資産詐取で賠償命令、京都 請求全額の1億2千万円
共同通信社 2021/08/12 12:04
京都府在住の男性に暗号資産(仮想通貨)「ビットコイン」をだまし取られたとして、新潟県や東京都など13都道県の40の個人や企業が、男性に対して計1億2千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、京都地裁は12日までに、請求全額を支払うよう命じた。
男性は口頭弁論に出廷せず、答弁書などの準備書面も提出しなかった。菊地浩明裁判長は判決で、争いがないものと認定した。判決は11日付。
訴状によると男性は、価格変動リスクを回避できるシステムでビットコインを運用すれば、毎月20%の利益が上げられると説明。指定口座に送金させたが、その後支払いが滞ったとしている。
世界規模の投資詐欺事件主犯格の“仮想通貨の女王”をFBIが最重要指名手配
女性自身 2022/07/01 15:23
お尋ね者・WANTED
米連邦捜査局(FBI)は6月30日、One Coin創業者のルジャ・イグナトワ(42)を最重要指名手配犯リストに加えたと発表した。女性が最重要指名手配されるのは、FBIが発足して以降11人目だという。
イグナトワは2014年、ブルガリアを拠点に暗号資産企業「One Coin」を創設。同名の仮想通貨ワンコインをビットコインに代わる新たな仮想通貨として売り出し、広く投資を呼びかけた。
しかしその実態は、出資者から募った資金を、配当として新たな出資者に渡すだけのポンジ・スキーム(出資金詐欺)であり、マルチ商法まがいのビジネスモデルだったとCBS NEWSは報じている。
1980年にブルガリアで生まれたイグナトワは10歳のときに家族でドイツへ移住。
彼女のLinkedinのプロフィールには、コンスタンツ大学で国際私法の博士号を取得した後、オックスフォード大学で経済と法律を学んだと書かれている。
卒業後はマッキンゼー・アンド・カンパニーに勤め、アソシエイト・プリンシパルにまで出世。さらに2社を経てOne Coinの設立へと至ったという。
イグナトワは、暗号通貨ワンコインを購入し、それを売れば手数料として報酬が支払われると謳って出資者を募り、約40億ドル(約5400億円)を集めた。
その辣腕は「クリプト・クイーン(仮想通貨の女王)」との異名を取るまでになり、かつてはその贅沢で優雅な暮らしぶりがメディアでもてはやされていた。しかしFBIの発表によると、他の暗号通貨に使用されているブロックチェーン技術による保護はワンコインには適用されておらず、資産としては無価値だったという。BBCは「暗号通貨の黎明期に、熱狂的な投機熱を利用し、完璧なタイミングで計画を立てた」という連邦検察官トップのダミアン・ウィリアムズのコメントを伝えている。
世界中の数百万人にも及ぶ投資家を相手に大規模な詐欺計画を主導した容疑で、FBIはイグナトワを最重要指名手配し、逮捕に繋がる情報には10万ドルの報奨金を支払うと明らかにした。
BBCによると、イグナトワが最後に目撃されたのは2017年、ブルガリアからギリシャに向かう飛行機に搭乗した時だったという。
「仮想通貨の女王」がFBIの最重要指名手配リストTOP10入り
そうこ 2022/07/06 14:00
横行する仮想通貨詐欺。
自称クリプトクイーン(仮想通貨の女王)のRuja Ignatovaが、FBIの最重要指名手配リストでトップ10入りしたことがわかりました。まったく名誉ではないこのトップ10。彼女がFBIに追われる理由は仮想通貨詐欺。
実態のない仮想通貨への出資を募って荒稼ぎ
Ignatovaは、有線通信不正行為、証券詐欺、自身が創業した仮想通貨系企業OneCoinのマネーロンダリング策略で、2019年に起訴されています。彼女が逃亡を始めたのは起訴前の2017年。OneCoinでのポンジ・スキーム詐欺で荒稼ぎしたころのこと。FBIはIgnatovaの行方を追っており、今回トップ10入りしたことで、情報提供者には最大10万ドルの協力金を掲げています。どこまでFBIが彼女の情報を握っているのか、詳しいことは明かされていませんが、FBI担当者いわく「莫大な現金を持って逃亡中であり、お金の力で協力者を得ているのだろう」と。FBIは2016年にロンドンの企業イベントで講演するIgnatovaの動画も公開しています。
OneCoinはブルガリアを拠点とした仮想通貨会社。仮想通貨マイニングによって新たなトークンを生成しブロックチェーンに乗せると謳い、2014年末から2016年中ごろまでの間に37億8000万ドル(約5110億円)もの「資金」を集めていました。米司法省の調査では、OneCoinの通貨は価値がなく、ユーザーはコイン保持者すらトラッキングできない状態にあったといいます。このポンジ・スキーム詐欺によってOneCoinが得た利益は25億ドル(約3380億円)。事件を担当するニューヨーク州の司法長官は、仮想通貨初期の熱狂につけ込んだ詐欺だとコメントしています。
Bloombergの報道によれば、OneCoinに詐欺の疑いがかかるとIgnatovaはギリシャに逃亡し、ここからFBIは行方が追えなくなっているとのこと。Ignatovaが起訴された2019年、OneCoin共同創設者であり兄弟のKonstantin Ignatovaも有線通信不正行為の容疑で起訴されていますが、彼は司法取引に応じています。
訂正[2022/07/06]使命手配→指名手配の誤字を修正しました。
暗号資産の大規模な「メルトダウン」はまだ続く-パンテラCEO
Vildana Hajric 2022/06/30 13:27
(ブルームバーグ): 米金融当局はあまりにも長い間重大なミスを犯し、その影響は今や暗号資産(仮想通貨)市場にも波及しているため、今後さらに「大規模なメルトダウン」が発生する公算が大きい。暗号資産ヘッジファンド運営会社パンテラ・キャピタルのダン・モアヘッド最高経営責任者(CEO)が指摘した。
連邦準備制度は翌日物金利を低過ぎる水準に抑え、債券市場を操作する政策を通じて、ゴールドマン・サックス・グループの元債券トレーダーであるモアヘッド氏が35年間の投資で目にした中で最悪の政策ミスを犯したと主張。連邦準備制度は前者についてはゆっくりと修正に取り組んでいるが、後者については理解していないようだと指摘した。
同氏はリポートで「残念ながら、連邦準備制度はまだ自らがしたことを理解していないようだ」としている。
© Bloomberg Key Speakers At The CoinDesk 2022 Consensus Festival
モアヘッド氏は、ステーブルコイン「テラUSD(UST)」の崩壊を取り上げ、テラの経済・安定化モデルは持続不可能だったと指摘。暗号資産貸し付けを手掛けるセルシウス・ネットワークにも言及し、リスク管理慣行が不十分だったと分析した。暗号資産ヘッジファンドのスリー・アローズ・キャピタルについては、レバレッジが高過ぎて、マージンコール(追加証拠金請求、追い証)に対応できなかったとしている。
同氏はこれらの出来事を「大規模なメルトダウン」と呼んでいる。「恐らく今後1、2カ月にあと幾つか続くだろう」との見通しを示した。
原題:More Major Crypto ‘Meltdowns’ to Come, Pantera’s Morehead Says(抜粋)More stories like this are available on bloomberg.com
©2022 Bloomberg L.P.
EU、暗号資産の規制案で暫定合意-監督強化へ
Emily Nicolle、Jorge Valero 2022/07/02 19:45
© Bloomberg An attendee takes a picture of a replica bitcoin mine at the CoinDesk 2022 Consensus Festival in Austin, Texas, US, on Friday, June 10, 2022. The festival showcases all sides of the blockchain, crypto, NFT, and Web 3 ecosystems, and their wide-reaching effect on commerce, culture, and communities.
(ブルームバーグ): 欧州連合(EU)は6月30日遅く、暗号資産(仮想通貨)の規制案(MiCA)で暫定合意した。
EU加盟27カ国が共通のルールで暗号資産セクターを規制するものとなり、同セクターをこの規模で監督することを議会が目指してきた案としては世界的に初めて。発表文によると欧州議会と欧州理事会は、暗号資産サービス業者(CASP)の監督や消費者保護、仮想通貨ビットコインやイーサなどの暗号資産の環境セーフガードについての新規定を承認した。欧州証券市場監督機構(ESMA)が業界監督の役割を担うことになる。
非代替性トークン(NFT)は現時点では新規制の対象外となるが、欧州議会によると、今後はMiCAの下で規定が導入される可能性はある。
原題:EU Reaches Provisional Deal on Landmark Crypto Rules (1)(抜粋)
More stories like this are available on bloomberg.com©2022 Bloomberg L.P.
大手暗号通貨ファンド3ACが破綻、市場にさらなる混乱の懸念
Sergei Klebnikov 2022/06/30 16:30
© Forbes JAPAN 提供シンガポールに拠点を置く暗号通貨ヘッジファンドの「スリー・アローズ・キャピタル(Three Arrows Capital:3AC)」が債務超過に陥り、英領ヴァージン諸島の裁判所から清算を命じられたとSky Newsが6月29日に報じた。このニュースは、すでに低迷中の暗号通貨市場にさらなる混乱を引き起こす可能性がある。
Sky Newsは、匿名の関係筋の話として、英領バージン諸島に拠点を置くテネオ(Teneo)のパートナーが破産管財人として呼ばれたと報じている。
Three Arrows Capitalが財政難に陥ったことは、17日にウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じていた。 27日には仮想通貨取引プラットフォームVoyager Digitalが、同社が約6億7500万ドル相当の返済を怠ったとして、債務不履行通知を発行したと発表していた。ビットコインの価格は、今週初めに一時的に回復した後、4.5%以上下落して再び2万ドルを割り込んだ。このニュースによって、暗号通貨市場はさらなる打撃に襲われる可能性がある。フォーブスはThree Arrows Capitalにコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。今回の清算命令は、同ファンドが債務超過に陥るかもしれないとの憶測が流れてから数週間後に出されたものだ。今月初めにWSJは、Three Arrows Capital が崩壊したLUNAトークンに2億ドルを投資し、最近のビットコインの価格の急落でさらに打撃を受けたと報じていた。同社の創業者の一人であるカイル・デイビスは、資産の売却や他の企業による救済を含む選択肢を探るためにアドバイザーを雇ったとWSJに語っていた。
27日には、ブローカーのVoyager Digitalが、Three Arrows Capitalに3億5000万ドル相当のステーブルコインUSDCと約3億2500万ドル相当のビットコインを貸し出したことを明らかにした。Three Arrows Capitalは、返済の期限を守らなかったという。
暗号通貨市場の動揺は、13日に大手のレンディング(貸し付け)サービスのセルシウス(Celsius)が「極端な市場環境」を理由にすべての引き出しを停止すると発表したことで、さらに高まった。
ビットコイン、4-6月は四半期ベースで約11年ぶりの大幅安へ
Joanna Ossinger 2022/06/30 21:09
(ブルームバーグ): 暗号資産(仮想通貨)最大手のビットコインは4ー6月(第2四半期)に四半期ベースで約11年ぶりの大幅な下落率を記録する見通しだ。一段とタカ派的な中央銀行に加え、相次ぐ主力仮想通貨の問題で投資家心理が損なわれた。ブルームバーグがまとめたデータによれば、ビットコインの4-6月の下落率はこれまでに58%と、まだ黎明(れいめい)期だった2011年7-9月以降で最大の落ち込みとなる。
この10年余りで仮想通貨は幾つかの浮き沈みを経験し、認知度の高まりや超低金利時代のリスクテークを背景に時価総額が一時3兆ドル(約409兆円)をつけたこともあった。しかし現在の弱気相場では、仮想通貨に対するレバレッジの解消や監督当局の調査が目立つ。多くの中央銀行は仮想通貨を金融安定に脅威となる資産クラスだと考えている。
ビットコインは30日の取引で下落、一時1万9000ドルを割り込んだ。ロンドン時間午後0時40分時点では5.7%安の1万9040ドル前後。価格変動の激しいアルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産)の下げはさらに厳しく、アバランチ、ポリゴンはいずれも約10%の下落となっている。
© Bloomberg Bitcoin is on track for its worst quarter since the third quarter of 2011
原題:Bitcoin Set for Biggest Quarterly Drop in More Than a Decade (2)
(抜粋)
More stories like this are available on bloomberg.com
©2022 Bloomberg L.P.
「世紀の空売り」バーリ氏、相場下落はまだ道半ば程度とツイート
Patrick McHale 2022/07/01 08:58
(ブルームバーグ): サイオン・アセット・マネジメントの創業者で、マイケル・ルイス氏のベストセラー「世紀の空売り」(原題:ザ・ビッグ・ショート)で有名になった投資家のマイケル・バーリ氏は、今年上期の米株式相場とビットコイン価格の下落について「多重圧縮」だとツイッター投稿で表現した。次は企業業績が圧迫要因として控えているため、現在の下落局面は、まだ道半ば程度だろうと指摘した。
バーリ氏は最近、米連邦準備制度が利上げや量的引き締め(QT)の政策を反転させる可能性があると警告していた。
「世紀の空売り」バーリ氏が警告、FRBは政策方針を転換の可能性も
© Bloomberg US Stocks Set For Flat Month After Bear Market Scare
S&P500種株価指数の今年上期のパフォーマンスは、ニクソン政権時代以来の最悪となった。
原題:Scion’s Burry Thinks We May Be About Halfway Through Market Fall(抜粋)More stories like this are available on bloomberg.com©2022 Bloomberg L.P.
暗号資産貸し付けのボールド、引き出しを凍結-事業再編も視野
Sidhartha Shukla 2022/07/05 12:25
© Bloomberg A company logo at the Coinbase Global Inc. event in Bengaluru, India, on Thursday, April 7, 2022. Coinbase, the U.S. cryptocurrency exchange operator, plans to more than triple its number of employees in India this year to around 1,000, according to Armstrong.
(ブルームバーグ): 暗号資産(仮想通貨)貸し付け業務を手掛けるボールドは、引き出しを凍結するともに、事業再編の可能性を探るためアドバイザーを起用したと明らかにした。市場低迷を乗り切ろうと、同業のセルシウス・ネットワークやバベル・ファイナンス(貝宝金融)などに続いて瀬戸際に立たされた格好だ。
コインベースが出資しシンガポールを本拠とするボールドは、財務アドバイザーにクロール、法務アドバイザーにシリル・アマーチャンド・マンガルダス、ラジャ&タン・シンガポールを起用した。ダーシャン・バシジャ最高経営責任者(CEO)が4日投稿したブログで明らかにした。プラットフォーム上のあらゆる引き出し、取引、預け入れが停止された。
ボールドが引き出し業務は「通常通りで、それは今後も変わらない」と説明してから3週間足らず。こうした事態の急変は、仮想通貨値下がりの影響が業界全体に波及するペースをうかがわせる。セルシウスのほか、仮想通貨ヘッジファンド、スリー・アローズ・キャピタルなども苦境に追い込まれた。
バシジャ氏はこの日のブログで、市況悪化に伴い6月12日以降に1億9770万ドル(約270億円)を「超える」引き出しがあったと説明した。
原題:Crypto Lender Vauld Freezes Withdrawals, Eyes Restructuring (1)(抜粋)More stories like this are available on bloomberg.com©2022 Bloomberg L.P.
暗号資産の最近の値動き、根本的な問題を浮き彫りに=英中銀総裁
2022/07/05 23:15
[ロンドン 5日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は5日、裏付け資産のない暗号資産(仮想通貨)の最近の値動きはこれらの資産クラスの根本的な問題を浮き彫りにしていると述べた。
ベイリー総裁は「ここ数週間の経験や国内外での取り組みから、裏付け資産のない暗号資産の世界といわゆるステーブルコイン(法定通貨を裏付けとしたデジタル通貨)の双方に問題があることが一段と浮き彫りになった」と語った。
参考文献・参考資料
世界規模の投資詐欺事件主犯格の“仮想通貨の女王”をFBIが最重要指名手配 (msn.com)
暗号資産の大規模な「メルトダウン」はまだ続く-パンテラCEO (msn.com)
BUSD 135.18 -0.04005 -0.03% : Binance USD - MSN マネー
大手暗号通貨ファンド3ACが破綻、市場にさらなる混乱の懸念 (msn.com)
ビットコイン、4-6月は四半期ベースで約11年ぶりの大幅安へ (msn.com)
「世紀の空売り」バーリ氏、相場下落はまだ道半ば程度とツイート (msn.com)
やさしい法律講座v46「怪しいマルチ商法に注意 成人年齢18歳を標的 成人式迎える心構え」|tsukasa_tamura|note
やさしい法律講座ⅴ45「資金決済に関する法律(暗号資産・仮想通貨)」|tsukasa_tamura|note
政治講座v96「暗号資産・仮想通貨の実態と詐取事件」|tsukasa_tamura|note
暗号資産詐取で賠償命令、京都 請求全額の1億2千万円 (msn.com)
田村が新聞で知った犯罪 副題 犯罪収益移転防止法と振込め詐欺 | Orange Law Office Blog Ò オレンジ法律事務所
暗号資産貸し付けのボールド、引き出しを凍結-事業再編も視野 (msn.com)
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?