お店に入って来て下さる価値
徐々に文化の扉が再び開きつつある。
「思ったよりもお店やってるんですね!」
ご用事で代官山にいらっしゃった女性のお客様。
(昨日はスターバックスが再開し、今日はお隣のA.P.C(アー.ペー.セー)が再開した。)
生き生きとした目で商品を眺め店舗の物質的な価値を楽しんでくださっている事が表情や仕草からありありと伝わってくる。
そんなお客様の姿が見れるのも販売員の醍醐味だ。
お客様の感性の毛穴が開ききった(店内を一周し終わった)タイミングでセカンドアプローチ。
「先ほどお鏡で合わせていらっしゃったお鞄とてもお似合いでしたよ!」
「あはっ 笑。見てくださってたんですね!あの商品って・・・・・・」
会話が弾んでいく。
今年だから今だから出会えた洋服達の彩が暗い情報に覆われていた心の膜を破っていく。
僕が特に嬉しかったのは「初めてこのお店に入った」の一言。
お一人で異性のショップに、しかも感染症の予防線をはっている「知らないお店」に入ってきてくださった事。
文章で理解するよりもずっと心理的ハードルが高い事だと思う。
お客様との関係はお店に入ってきて下さって始まる。
お客様に入ってみたいと思われた事は「当たり前」なんかじゃ無い。
その価値はきっとこの世の中では普段の何倍にもなっている。
僕は毎日、お客様が「お店に入ってきてくださる為のアクション」を続けます。
このnoteだってきっとそんな役割を持っている。