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ただの遊び(塚本あおいの二次創作)

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ただの一人遊びです。塚本あおいの記事の中から、二次創作物だけを選んでまとめました。
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記事一覧

りいちゃんと僕

りいちゃんはシルバニア村から僕のとこにやってきた。 その村には、成長した子供を売りに出す…

塚本あおい
8か月前
3

由真(続)

ユマが久しぶりに、自分のいた小さな無人島に戻ると、もぐらは島の地下に人間の大人が三人入れ…

塚本あおい
7か月前

【二次創作小説】 罪と動物の森

罪を犯した。タクシーを捕まえて逃亡する。 あたしは運転手に、「どこか人里離れたところへ。…

塚本あおい
7か月前
3

旅路【FFⅢ二次創作】

年中強い風の吹く大陸、ダルグ。その大陸には、偉大な魔導師ノアが、人間としてはたった一人で…

塚本あおい
11か月前
2

【掌編小説】カルーセル

その少女には名前がない。ある年の冬の初め、とある遊園地で奴隷商人の男によって売りに出され…

1

【二次創作小説】ピク星の刹那

ピク星はこの銀河の無数の星々の中の一つ。人の住まない小さな星であり、表面は岩石で、この星…

【二次創作小説】 由真

光の中に黒い渦の回転があった。 彼女は一人、その中から這い出た。 水は回り、闇をゆっくりかき混ぜる。 彼女は暗い波に揺られて、どこかの国に流れ着いた—— とある人物。焦燥したような顔。 黒髪を後頭部で雑にまとめあげている。 頬はこけ、自信のなさそうな前傾の姿勢のまま 陸地に降り立つと、服の中から小さな赤いナイフを取り出した。 彼女はいつも持っている。 こっそりと隠し持っている。 彼女はそのナイフを見ると落ち着く。 “お守りみたいなもの”。 この人物は周囲を警戒した様子でいた