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「がむしゃらに働く」って週60時間ぐらいまで

今日はQuoraに投稿した回答を転載。

Q. がむしゃらに働くのと、休みをしっかり取りながら集中して働くのとでは、生産性や結果が大きく開くでしょうか?どちらが優れた成果を長期的に安定的に出し続けられるでしょうか?

がむしゃらに働いた方が成果が出ます。ただし、ここでいうがむしゃらとは「週60〜65時間労働」です。 これは超えてはいけない過労死ラインで、また超えても成果がむしろ出なくなるラインなので、がむしゃらも度が過ぎないようにしてください。

「生産性の高い働き方」について考えたことがあるのですが、モートン・ハンセンという人が「オレンジの果汁を搾り取るように」従業員から成果を搾り取れるのは何時間労働までかを調査していて、次のような結果を出しています。

  • 週50時間までは、働いた分だけ業績が高まる。

  • 週65時間までは、業績の伸びが鈍化するけれど、少しでも業績を高めたいなら効果はある。

  • 週65時間を超えると、業績は横ばいかむしろ下がる。

厚労省は過労死と関連性が強いとされる残業時間を「1ヶ月あたり100時間以上、もしくは2~6ヶ月の平均が80時間以上」としていますが、フルタイム勤務が月間160時間労働だとすると、残業時間を足したら240時間または260時間。1か月≒4週、週60〜65時間になりますね。この過労死ラインは間違いなく「がむしゃらに働いている」数字、そのギリギリだと言えますが、完全に上の調査で成果が頭打ちするラインにも一致。ここから先は本当に行くべきではない領域です。

ということで、がむしゃらに働けば成果は上がりますが、度を越さないようにしてください。 ここぞという時だけでなくその働き方を数ヶ月続けるなら、週60時間までということを忘れないでください。最後に、個人的には働いた時間に見合った成果が出てコスパのよい週50時間、月200時間(残業40時間)あたりまでをお勧めします。これだって法律上、時間外労働の原則上限(45時間)に近い数字ですからね。

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