音楽をつづけるためのモチベーション管理
音楽に限らず、誰かのためにとか、他人からの反応がほしくてやったけど、期待しているような反応を得ることができず、テンション下がったり、燃え尽きてしまうようなことはないでしょうか?
私も燃え尽きがちなので、そういった方が他にもいれば何かの足しになればと思い、本投稿では音楽を続けていく上で心掛けていることを一つの考え方として共有したいと思います。
楽曲リリースしました・・が
さていきなり告知で恐縮ですが、forcola(ウェブサイト)という音楽ユニットで2作目となる音源をリリースしました。
音楽をライブで演奏したり、音源や動画を発信したりする方はもれなくだと思いますが、自分の発表したものにどういう反応があるかはとても気になって直後は眠れないくらいだと思います。
少しでもフィードバックがあれば飛び跳ねるほどうれしいし、大したフィードバックがなければ世の中の存在がすべて敵に思えるような超ネガティブモードになるかもしれません。
今回のリリースが初めてというわけではないので、SNS等における反応はだいたい予想がついています。それにも関わらず、いいねがつかないと何だか不安になったり、無視されているのかな、とか過敏になってしまうことは白状しておきます。人間ですから。
作曲・アレンジ・演奏・録音・音源作成~マスタリングは、非常に手間がかかります。たった3分の音源をリリースするのにも、私の場合は何10時間とかかる場合があります(効率よくできる人がうらやましい)。
自分がかけた労力(かける思い)に対して、周囲からの反応があまりにもないので、考え方次第では「こんなに苦労したのに何も反応がないなんて、もう辞めたるわい!」という気持ちが訪れます。
しかし、音楽が好きなのであれば、自分の感情コントロールが原因で本当にやめてしまったり、停滞させてしまうのはもったいないことです。
どうやったら燃え尽きずに済むか
他人の行動や他人からの評価は自分ではどうしようもできません。
SNSを例にとれば、本当に聴いてよいと感じて「いいね」をくれることもあれば、聴いてなくても「いいね」をくれたり、聴いていても「いいね」をくれないケースはあります。そもそも情報がタイムリーに届くかどうかもわかりませんし、聴ける・楽しめるかどうかはその方が置かれた状況次第です。
したがって、そういった他人からの評価(いいね、youtube channel登録、コメント、etc)を主なモチベーションや目標にすると、ほぼ間違いなく音楽を続けるのがつらくなると思います。
私は音楽専業ではないですが、音楽が好きなので、どうやったら音楽活動を継続・成長させられるかは常々考えています。
一つの試みとして、音楽活動での収入や、ライブ・セッションホスト等の営業本数、作品数、SNSでの反応といった定量的指標を目標にしようとしたことがありました。会社に勤めると「目標設定は定量的に」と言われますので、これはもっともらしく見えます。しかし、実際これらは自分でコントロールできないものを多く含んでいるので達成されることはまずありません。達成されても偶然だったりします。
達成できない、あるいは偶然に依る目標をたてても何の役にも立ちませんので、自分でコントロールできるものは何かなと考えると、自分自身の知識、技術、考え方・マインド、物事の進め方、行動といったものがあげられます。
音楽をやっている中では、ライブや制作など、ある活動の単位があると思います。それらに取り組む際、その完了(=終わったという達成感)や完成した結果(=金銭的報酬や評価)に重きをおくのではなく、そこに至る活動において「自分は何を成長させるのか」に重きを置くということです。
例えば、制作であればツールの使い方・技術、新しい音楽を研究して取り入れてみたり、人とのコミュニケーションの取り方を改善したり、といったことが考えられます。イベントやタスクに向かって活動を始める・進めるにあたって、自分の中で目標設定します。そうすると、ライブや制作が終わった後に、万が一、人から思うような評価が得られなくても、「この活動を通して私はこれを得たんだ」と自分を落ち着かせることができます。
※実際のところ、頭ではわかるものの、人間には感情というものがあるため、言うほど落ち着かないのですが(笑)、何もないよりはるかにマシです。
取り組んでいること
冒頭、楽曲リリースに触れましたが、私がこの音楽ユニットで取り組んでいることを例としてお話します。
私は今までセッションを中心とするジャズばかりやってきて、即興・瞬間芸術であることを理由にアレンジや音源を作りこんだりすることを避けてきました。あとは野となれ山となれ、という感じです。作曲・編曲もリードシート(メロディとコード進行)を書く程度でした。セッションは楽しいし、私の音楽人生から切り離せないものであることは確かですが、それだけだと充実感が得られないことに気づきました。
このユニットでは、曲を作り、曲の表現する世界・情景・心情といったイメージに対してあう歌詞や編曲を考え、音源制作を行っており、既存曲でもゼロベースで編曲を考えています。これらは当たり前に聞こえる方もいるとは思いますが、私にとっては新しいので、このプロセスで学び、進化していくことを主なモチベーションにしています。
もちろん、他人からの評価・コメントは、自分の音楽を改善・継続する上でのフィードバックを得るチャンスとして非常に重要です。多くの人に届けるための努力は重要と考えていますし、模索はしています。が、それに捉われ過ぎないようにしています。
まとめると
音楽を続けるには「結果よりプロセスが大切」ということを述べさせていただきました。音楽を専業としている方は結果が、この辺の感情やモチベーションをどうコントロールしているのかは気になるところなのでご意見をいただけるとうれしいです。
読んでいただきありがとうございました。