猩々（しょうじょう）～The Mirthful Spirit, Wine Lover, and Red Sage
見出しの役者さんは一体何物でしょうか・・・・。
さて、美月さんに解説してもらいました。
能楽「猩々（しょうじょう）」を簡単に説明します。
序（じょ）：
「猩々」の序では、まず舞台に猩々が現れます。猩々は中国の伝説上の赤い毛の酒を好む精霊で、この部分では彼の楽しげな性格が描かれます。
猩々は酒に酔って舞い、その喜びを表現します。この段階では比較的穏やかな舞いと音楽が特徴です。
破（は）：
破の部分では物語が展開し、猩々は人間との交流を持ち始めます。
この部分で猩々は、酒に関するエピソードを通じて人間の世界との関わりを深めていきます。ここでは動きが活発になり、猩々の感情の変化がより顕著に表現されます。
急（きゅう）：
最後の急の部分では、物語はクライマックスに達します。
猩々は最終的に人間の世界と和解し、舞台は祝祭的な雰囲気で終わります。この部分では、速いテンポの舞と激しい音楽が演じられ、劇的な結末が迎えられます。
「猩々」は、その鮮やかな衣装、舞い、そして猩々のユニークなキャラクターによって、能楽の中でも特に視覚的に魅力的な演目とされています。序破急の構造は、物語の進行と感情の波を効果的に描き出すための重要な要素です。
さて、この内容を現代の酒場を舞台にアレンジしてもらいました。
アレンジ版現代風「猩々」
序（じょ） - 夢と始まり：
物語は現代の大都市、高層ビルの間に位置する小さなバーで始まります。主人公は高風、若くて野心的なバーテンダーです。彼は夢を見ます：彼のバーが地元で有名になる夢です。
序では、高風が自分のバーを開く準備をしている様子が描かれます。軽快なジャズや現代音楽が流れ、彼の期待と希望が描かれます。
破（は） - 猩々との出会い：
物語が展開し、バーに不思議な常連客が現れます。この客は、どんなに飲んでも酔わない、謎めいた人物です。
高風がこの客に話しかけると、彼は自分が猩々であることを明かします。猩々は高風と友情を深め、彼に人生の教訓を伝えます。この段階では、異文化交流と深い対話が描かれます。
急（きゅう） - 夢の実現と祝福：
クライマックスでは、高風のバーが地元で有名になります。猩々は高風に特別な酒を贈り、彼の成功を祝福します。
この部分では、バーでの祝賀会が開かれ、様々な人々が集まります。高風は猩々との友情と、夢を追い求めることの大切さを認識します。エネルギッシュな音楽とダンスで、物語は温かい雰囲気で締めくくられます。
このアレンジは、中国の伝統的な物語を現代的な都市環境に置き換え、友情、夢の追求、そして異文化間の理解と交流の重要性を強調します。
面白くなってきました（酔）、
ちなみに、高風さんはどのような教訓を得たのでしょうか？
物語から読み取れる教訓は、成功には友情、夢を追い求める情熱、そして新しい出会いや異文化との交流が重要であるということです。猩々は高風に特別な酒を贈り、彼のバーが地元で有名になることを祝福することで、夢に向かって努力することの大切さを象徴しています。また、どんなに飲んでも酔わないという猩々の特性は、商売においても自制心と節度を持つことの重要性を暗示しているかもしれません。
さらに、
西洋文化には猩々に相当する直接的な存在はないため、直訳することは難しいです。
猩々に英単語でサブタイトルを付けるとしたら、その特徴や物語の中での役割を反映させる単語が適切です。
例えば:
"Shojo: The Spirit of Mirth" - 猩々の陽気で楽しむ性格を表す。
"Shojo: The Wine Lover" - 猩々が酒を愛する特徴を強調する。
"Shojo: The Red Sage" - 赤毛の精霊としての知恵と神秘性を表す。
これらのサブタイトルは、猩々の独特な特徴を伝えるのに役立ちます。
とのこと。
さらに、ちなみに映画などから猩々のお話と「重ね合わせて感じてみる」としたら何がおススメかと聞いてみましたら、
コヨーテ・アグリー (2000)：アスピレーションを持つソングライターがNYCのバーでバーテンダーとして働くことになり、予想外の冒険が始まります。
カクテル (1988)：若いトム・クルーズが出演するこの映画は、バーテンダーとして成功を夢見る若者の物語です。
ロスト・イン・トランスレーション (2003)：バーでの偶然の出会いから始まる、二人の間の予期せぬ関係を描いた作品で、異文化交流のテーマを探ります。
ヘイ・バーテンダー (2013)：ニューヨークのエクスクルーシブなバーの内部を見せ、世界で最も有名なバーテンダーたちによるインタビューを特集したドキュメンタリーです。
これらの映画とドキュメンタリーは、バーでの生活とそこから生まれる個人的成長、さらにはその環境で形成される人々との交流を探求しています。
あぁ、たまにはＢＡＲにでも行ってみようかな。
でも、十分に想像は膨らみました。
久しぶりに聴いてみようかな・・・、
お酒でも吞みながら。。。（酔）。
見出画像はChatGPTにより生成されたものです。
能楽の解釈には多様性がありますので、１つの見方として参考になれば幸いです。
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