サイコロジカルミスディレクション 騙されないために
おはようございます。
インドで瞑想したい欲が高まってきた今井です。
時々話題にするミスディレクションの話を深掘り。
[前回の話 タイムミスディレクション]
https://note.mu/tsukamagic/n/nf8b7f0f47379
〈サイコロジカルミスディレクション〉
サイコロジカル(psychological)=心理的な
です。
人が経験から学んだ常識や思い込み、先入観を利用して、間違った方に誘導するテクニックです。
例を上げると、
●封の切ってないタバコを開けたら、それは仕掛けがないって思いますよね。普通は。
●カッターの刃はカッター本体から取り出したら危ないものって思いますよね。普通は。
●券売機の前で「チャリン」と音がしたら、
小銭を落とした覚えはなくても、とりあえず自分の足元を確認しませんかね。
これは「チャリン」という音=
「小銭を落とした」という思い込みによる行動っすね。
●病院で医者の格好をしてたり、道で警官の格好をしていたら、信じますよね。普通は。
もう少し具体的に言ってみると、
ポケットに仕込んであるタネを取って来たいからと言って、おもむろに手をポケットに入れたのでは、お客さんは「何を取り出すんだろう?」と思います。でも、“今持っている道具を仕舞うため”にポケットに手を入れるとしたらどうでしょう。不自然な動作を自然な動作でカバーするという、手品では極めてベタな使い方となります。
このような常識、思い込み、先入観を利用することで、観客の判断を誘導するテクニックが
サイコロジカル・ミスディレクションです。
ポイントなのは、自分で「これは封が切れていないから、仕掛けのないタバコです。」とは言わないことなんですね。相手に判断させるためにその材料を用意するんすね。判断軸は相手です。
オレオレ詐欺なんかにも使われています。
手品しない方は、知っておいて使うというより、
こんなこともありえるよってことを知っておいて騙されない という方が実用的かも知れないです(^^)
それではー!