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「進言」⑪ 父から子への真剣な話

第十一章

息子の成長は著しい。
そろそろ思春期に入る頃だろうか。
正しさの壁を感じている頃だろうか。
聞かせてくれ、
日々どんなことと闘っているのか。
どんなことを学んでいるのか。
心の声に耳を傾けなさい。

「偽りの秤は主である神に憎まれ、正しい重りは主に喜ばれる。
高ぶりが来れば、恥もくる。へりくだる者と共に、知恵がある。
まっすぐな者の誠実なことはその人を導き、裏切る者の邪はその人を滅ぼす。」

「宝は怒りの日に役に立たず、正義は人を死から救う。
傷のない人の正義によって、その人の道はまっすぐにされ、悪人は自分の悪事によって倒れる。
真っ直ぐな者はその正義によって救われ、裏切る者は自分の欲によって捕らえられる。
悪人が死ぬ時、その希望は絶え、裏切る者の望みもまた絶える。
正しい人は苦しみから救い出され、悪人はそれに代わって落ちる。」

「神を敬わない者はその口を持って友を滅ぼし、正しい者は知識によって救われる。
正しい者が幸せになれば町が喜び、悪人が滅びると喜び叫ぶ。
真っ直ぐな人の祝福によって町は高くされ、悪人の口によって破壊される。」

「隣り人を侮る者には知恵はない、さとき人は沈黙を守る。
人を中傷して言い歩く者は秘密を洩らし、霊*が忠実**な人は事を隠す。」
*→Spirit, 原語(Ruach)は風、息、心、霊のイメージ
**→Faithful, 原語(Aman!)。これは信仰深い、確信、賛成するといった意味がある

「助言者*がなければ民は倒れ、優れた**助言者によって救いを得る。」
*→指導者、導きとも訳せる。
 (私は助言者に心の中の聖霊の働きをイメージして感動しました。)
**→別訳: 多くの

「他人のために保証をする者は苦しみにあい、保証を嫌う者は安全。」

「優しい女は誉れを保ち、強暴な男は富を掴む。
慈しみのある者は自分の魂に報いを得、残忍な者は自分の身に災いをもたらす。
悪人は偽りの報酬を得、正義を蒔く者は確かな報いを得る。
正義を追い求める者は命に至り、悪を追い求める者は死に至る。」

「心のねじけた者は主に憎まれ、まっすぐに道を歩む者は主に喜ばれる。
受け継がれるため、悪人が罰を免れることは決してない。正しい人の子孫は救われる。
美しいが慎みのない女は、金の輪が豚の鼻にあるようなものだ。
正しい者の願いは全て良い結果を得る。悪人の望みは怒りに至る。」

「施し散らしてなお、富を増す人があり、与えるべきものを惜しんで、かえって貧しくなるものがある。物惜みしない、おおらかな者は富み、人を潤す者は自分も潤される。
穀物を売り惜しむ者は民に呪われ、それを売る者の頭には祝福がある。」

「良いことを熱心に追い求める者は恵みを得る。
悪を求める者には悪が来る。
自分の富に依り頼む者は衰える。正しい者は若葉のように栄える。
自分の家族を苦しめる者の所有は風、愚か者は心に悟る者のしもべとなる。
正しい者の結ぶ実は命の木、賢い者は人の命を勝ち取る。
見よ、
正しい者が地で報いを受けるなら、悪人や罪人はなおさらのことだ。」

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