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謎日本語

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ふだんなにげなく使っている日本語の中にも、よく考えてみると不思議・不可解なものが少なくない。そんな謎な日本語についてあれこれと考えてみる、基本的には「めんどくさいやつ」なコラム。
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#謎

【謎日本語】 がっぷり

 去る9月27日、自由民主党総裁に石破茂氏が選出されたことを受けて、立憲民主党の野田佳彦総裁は「がっぷり四つに組んで、どっちが押し切るかという論戦をやってみたい。腕が鳴る」とコメントした。 さあみなさん。心のなかでイメージしてください。 石破さんと野田さんがまわし姿でがっぷり四つに組んでいる姿を。いやまあ、正直想像したくないです…。 ということで今回取り上げる【謎日本語】はこの「がっぷり」という言葉。辞書によれば とのことで、動詞の「組む」にかかる副詞なのだが、私自身は

【謎日本語】 常夏(とこなつ)

「それでは石川優子&チャゲで『ふたりの愛ランド』、はりきってどうぞ〜!」 ♫なつ なつ なつ なつ とこ〜なっつ、  あい あい あい あい あいらんど〜♫て、違う、違う、そうじゃな〜い!(正しくは「とこ夏(常夏)」ではなく「ココ夏」↓) ということで(て、どういうことやねん?)、今回取り上げる【謎日本語】は「常夏(とこなつ)」。 この言葉、第一の謎は「常」を「とこ」と読ませるという点。「じょうか」でも「つねなつ」でもなく「とこなつ」。 「常」を「とこ」と読ませる熟語、