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イラストエッセイ「読まずに死ねない本」

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ドストエフスキーとトルストイ、カフカ、ゲーテ、夏目漱石は全作読み、日本文学全集も通読しました。  学生時代は古代ギリシャ文学を専攻し、今まで文学を中心に何千冊もの本を読んできまし…
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記事一覧

書評 トーベ・ヤンソン「ムーミンパパ海へいく」「ムーミン谷の十一月」イラストエッ…

 今までに「ムーミン谷の彗星」と「たのしいムーミン一家」そして「ムーミンパパの思い出」の…

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書評 坂口安吾「白痴」つじもとひでお「漫画 白痴」イラストエッセイ「読まずに死ねな…

 坂口安吾の「白痴」。  戦争末期、敗戦色濃厚の中、国の宣伝映画の監督、伊沢は虚しさを覚…

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書評 トールキン「指輪物語」イラストエッセイ「読まずに死ねない本」036 20241224

 冬になりました。というか、クリスマスイブです。  ぼくが住んでいる新潟は、冬にはほとん…

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書評 トーベ・ヤンソン 「ムーミン・シリーズ」その魅力について 「子供の頃は何もか…

 前回、「ムーミン谷の彗星」をご紹介しました。  それで、今日はムーミンシリーズの魅力に…

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書評 トーベ・ヤンソン「ムーミン谷の彗星」イラストエッセイ「読まずに死ねない本」 …

 トーベ・ヤンソンのムーミンシリーズはどれもみな面白いですね。全ての作品を何度も読み返し…

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書評 谷川俊太郎詩集 イラストエッセイ 「読まずに死ねない本」 033 20241121

 詩人の谷川俊太郎さんが亡くなられました。  天才だと思います。  とても易しい言葉で、深…

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書評 鈴木牧之 「北越雪譜」 イラストエッセイ 「読まずに死ねない本」 032 20241112

 前回、柳田国男の「遠野物語」をご紹介しました。  「北越雪譜」は、江戸時代に書かれた「遠野物語」と言っても良いかもしれません。「遠野物語」の舞台は岩手県ですが、こちらは新潟県(魚沼地方)が舞台です。作者は鈴木牧之。もちろん、当時「民俗学」という言葉はありませんでした。  柳田国男は「北越雪譜」を読んでいました。ですから、むしろ「遠野物語」が「北越雪譜」の影響下にあると言った方が良いと思います。  「北越雪譜」は、雪国の人々の生活と伝承、信仰を記録し、江戸の人々に紹介する目

書評 柳田国男 「遠野物語」 イラストエッセイ 「読まずに死ねない本」 031 2024110…

 前回、宮本常一さんの「忘れられた日本人」をご紹介しました。今回は、柳田国男の「遠野物語…

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書評 宮本常一 「忘れられた日本人」 イラストエッセイ 「読まずに死ねない本」 0030 …

 なんだかんだ言って、日本は良い国だと思います。問題だらけなんですけれど。特にぼくは変わ…

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書評 サキ 短編集 イラストエッセイ 「読まずに死ねない本」 029 20241017

 今年はサキの生誕150年だそうです。  今日ご紹介するのは、短編の名手と言われたイギリ…

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書評 「ガンジー自伝」 イラストエッセイ 「読まずに死ねない本」 028 20241007

 インド建国の父、ガンジーの自伝です。  ガンジーと言えば、イギリスからインドを独立させ…

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書評 ガルシア・マルケス 「百年の孤独」 イラストエッセイ 「読まずに死ねない本」 0…

 まさかこんな日が来るとは思いませんでした。  「百年の孤独」がベストセラーになる日が来…

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書評 吉川幸次郎 「中国の知恵」 孔子について イラストエッセイ「読まずに死ねない本…

 吉川幸次郎先生の「中国の知恵」(新潮文庫)は、もう絶版のようですけれど、中古で簡単に手…

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書評 デフォー 「ロビンソン・クルーソー」 イラストエッセイ 「読まずに死ねない本」 0025 20240911

 デフォーの「ロビンソンクルーソー漂流記」。  大好きな本で、数年に一度は読み返したくなります。  無人島に漂着したロビンソンが、知恵と体力を駆使して生き延びるお話。サバイバルものと言ってもよいかも知れません。  家も服も家具も、畑も家畜を飼う牧場も全て自分で作ります。基本的には先住民の襲撃から身を守ることが最優先に考えられています。  実に用意周到なんです。  ぼくが好きなのは、家を取り囲む丸太が根を張って、巨木の生垣になるところ。外から見ると林にしか見えません。  こんな