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サロン乗る場のつくりかた【ふるまい】その1

五感がでそろいました!

ここまで嗅覚・味覚・触覚・聴覚・視覚とお読みくださってありがとうございます!
五感をリレーのように繋いで、いよいよサロン乗る場の設えが整ってきました。

ここであらためて戯曲に立ち返ってみよう

リラクゼーションとは、心と身体の「休養」「気晴らし」「緊張の緩和」などのことを言い、リラクゼーションサービスとは空間の演出などで五感に安らぎを与え、心をリラックスさせ、身体へは手指などを使って心と身体が日々の緊張から解放される時間を提供することを言います。
また、お客様との会話を大切にして傾聴を柱とするコミュニケーションから日常のストレス解消を支援します。

〈日本リラクゼーション業協会2級公式テキスト 1-1より〉

これが今回私が戯曲として扱っているテキストです。このテキストからリラクゼーションサロンの上演を立ち上げているわけなのですが、
最後の一文、

また、お客様との会話を大切にして傾聴を柱とするコミュニケーションから日常のストレス解消を支援します。

最後の一文を抜粋

これがいわゆる接客にあたる部分ですね。
この前提に立つとつまり、リラクゼーションサービスには接客も含まれているわけです。そして接客こそが私にとって、アルバイトでのリラクゼーションサービスの実践を難しく感じる部分です。
なぜなら、お客さんが期待する接客に無意識に沿おうとしてしまう自分がいるのですが、結果的に自分自身には合っていないふるまいをしているので、持続できないのです。自分の機嫌や体調があっという間に悪くなる。
例えるなら、腹落ちしてないセリフを長期間に渡って言い続けている、俳優としてはなかなかに深刻な状況です。

ただ、接客だけを取り出すと難しさを感じる一方、リラクゼーションサービスの提供自体はやりたいこと。アルバイトでは何とかやりすごしているものの、そんな矛盾した状況が私の中で続いていました。

わたしが実践可能な接客ってどんな形だろう

今回サロンを展開するにあたって、自分なりの接客を試みるのは大きなテーマでもありました。
私にとっての接客とは、傾聴とか寄り添いという言葉では何か足りない気がする。
「接客」にまつわるモヤモヤを紐解いて、私なりに人をリラックスさせられるふるまい方を考えたかった。

一緒に考えてくれる人…

ふるまいセクションを一緒にやってくれる人…なかなか思いつかなかったのです。
けっこうめんどくさいというか、個人的なモヤモヤに付き合わせてしまう可能性もあって、でもそこ抜きでは取り組めないし。
むにゃむにゃ。。。

渋木さんだ!!

すでに嗅覚セクション・味覚セクションが動き出していた年末年始、ついに私の中で何かのピントが合わさりました。

「……渋木さんだ…!」

渋木すずさんは聴覚担当・カゲヤマ気象台さんと同じく円盤に乗る派の方です。「ちょっとしたパーティー」という活動もされており、この「ちょっとしたパーティー」という言葉自体がのちのちサロン乗る場のふるまいのキーワードになっていきました。その話はのちほど。

ふるまい担当は渋木すずさん!

渋木さんにお願いしようと思ったきっかけは、昨年夏にひっそりと行われた「乗る場・サニタリー会議」
これは、アトリエ円盤に乗る場のお手洗いに生理用品を備品として置こう、という会議で、その発起人が渋木さんでした。オンラインで行われたその会議は少人数だったため、日常生活の細かなこと(例えばアメニティの充実した居酒屋の事や、生理用品の収納の事や)をたくさんお話しできたのでした。

細かい話を細かいまま話せるの、稀有なことだなあと思う。
ディテールを四捨五入しないで端数や小数点以下も省略せずに話せるのは、接客について考える時には大切かもしれない、と思ったとき、サニタリー会議でのことが思い出され、ぜひ渋木さんにお願いしたい!と思ったのでした。
お引き受けいただけてほんとにありがたや!

稽古は三回。少しずつ層が重なっていく。

稽古は全部で三回でした。最初の稽古は、実は聴覚・視覚セクションとほぼ同時進行の早めの時期に行いました。
理由は、なんかじっくりやったほうが良さそうな感じがしたので!
というわけで一月の下旬。slackのハドルの機能を駆使してオンラインで稽古を行いました。
この日は接客を起点としたおしゃべりを中心に。二人とも接客経験があったのでその時受けた研修やディズニーが接客研修出前してるらしい!という情報も。

・接客ってなにが期待されてる?
ポジティブさ、笑顔。お客がどんな態度であっても言い返さない。
受け止める。
日本のサービス業。感情労働的な側面。お母さん的。

話したことをとにかくメモに残す!

・お客さんにサービス提供の前提となる条件が共有されてない。
(全てお客さんに合わせるわけではない、という事が、お客さんに理解されていない時がある)
・実際にはセラピストにゆるませてもらうのではなく、その人自身がゆるむ。
・その人自身に主体的に癒えるぞ!という気持ちを持たせる。
→お客さんに主体性をもたせること。

主体性ってなんだろう。
この時点では積極性を持った状態というより
「すべて受け身というわけではない」くらいの
ゆるやかなイメージ。

・お金を払えばほしいものが手に入って生きていける世の中
・お金を払う時には主体性がなくなる?
・払ったからには満足は当然、という受け身の姿勢が主流なのでは
・お金を稼ぐときは主体性がある説
自活のために何とかがんばってる=労働時間=つらい時間
→つまり、主体性=つらいこと・疲れることとなっているのでは?

お金というファクターが入ることによって、現象の質が変わる事ってあるよね。
みたいな話をしました。支払う時には受け身でも、稼ぐときは主体的?
とまではいかなくても、
かなり自分事として考えてるかも。

・辻村はどんな精神の満たし方が向いている?
「いらっしゃいませ」アリ?無し?
→なんとなく無しかな。あいさつでスタート
「わー、こんにちわ、おまちしておりました」→知り合いならば
はじめましての方には?「」
・既存の接客の型を外しながらそれに変わるものを探していく方向。
・型通りの言葉じゃないけど居心地のいい言葉を探す。
・マニュアルにあるそれぞれの言葉が担っている機能を考える

そもそもアルバイト先のマニュアルが
腹落ちしていないので、
いくらマニュアル通りにやっても
人の精神を満たすようなふるまい
(=リラクゼーションサービスの提供)の
演技できてないんですよね…

・セラピーにおけるサービスのゴールとは?
・する側とされる側でゴールの認識がズレている可能性がある。
・リラクゼーションサロンでは、サービス提供のゴールがあいまい。際限なく癒すことを求められてしまう。
・精神の満たし方。辻村が自分のゴールを設定する。
・辻村とお客さんのなかでどんなゴールを設定できるか。

サービス業といっても飲食店や性産業は提供される
サービスのゴールがはっきりしてるのでは
という話題から発展
(各業種ともその限りではないと想像しつつですが)

・蜂巣さんと決めた施術のサブテキスト「あなたはここにいるよ」
・施術を受ける人が自分の体がそこにあることを再確認する
・「わたし」がきちんとここにいることが再発見できる、まさにいまここにいると感じられる、わたしの身体はここにある。と感じて帰れたらそれがゴールな気がする。
・それはつまり、整うということなのでは
・整いのためのふるまい
・型通りの接客は「わたし」がそこにいない状態?
・「わたし」をいなくする接客と「わたし」はここにいるぞって思える接客にはどんかものがあるか

普段自分たちが接客を受けるときに
感じていることも洗い出してみよう!となった

ハドルを駆使した一回目のふるまいの稽古。
たくさん話して宿題を決めました!

■辻村:アルバイトで実際に行っている接客の流れを書き出す。
■渋木さん:街の中で「わたし」をいなくする接客と「わたし」はここにいるぞって思える接客を観察して過ごしてみる。

そして続く二回のふるまいの稽古!
続きは次回のnoteで!

3月はこんな感じでやってます!

サロン乗る場のご予約はこちらから!

■料金
¥1,100/10分、コースは20分〜ご予約可能です!

もっと詳細が知りたい方はこちらから!


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