寝ている時はいろんな意味で無防備、風邪をひきやすいメカニズムを解説
「風邪なんてひいてらんない」
しかし忙しい時に限って体に無理がかかり、風邪をひきやすくなる
空気が乾燥して、インフルエンザが流行している今は尚更やばい季節です
風邪予防の基本は「うがいと手洗い、栄養と休養」です
帰宅した時、手や喉についたウイルスを洗い流すことが大切で、適度に栄養と睡眠が大切なことは誰もが知っていることです
しかしそれに加え、予防の上では睡眠中のケアが非常に大切なことはあまり知られていないのではないでしょうか?
今回はそんな無防備に寝ている時の風邪の予防方法について解説していきます
今回の記事でわかること
・寝ている時の風邪の予防方法がわかる
・寝ている時になぜ無防備になるのかがわかる
・免疫力が落ちてしまう眠り方がわかる
以上のことを解説していきたいと思いますので最後までお付き合いください
眠っている時は無防備なのだ
結論から言うと「風邪は眠っている時に引くことが圧倒的に多い」です
よく考えてみると、朝起きた時に「なんか喉が痛い」「熱っぽい」「だるい」など、風邪の症状を自覚することが多いように感じます
それは気のせいではなく、睡眠中は体の免疫力が落ちるために、風邪をひきやすいからなのです
睡眠中は免疫機能の中心的役割を担うマクロファージなどの免疫細胞も活発に働けません
出典「はたらく細胞」清水茜
そして、唾液の分泌も少なくなります
鼻や喉の粘膜が乾くとウイルスに対する抵抗力が激落ちします
特に口呼吸なんかをしていると、喉の粘膜が乾きやすいです
唾液の分泌が多い昼間は、粘膜の防御力も強く、口に入ったウイルスは飲み込んで胃酸に酔って殺菌するので繁殖できません
しかし、睡眠中は乾いた粘膜にウイルスが貼り付き、増殖しやすいということです
次の章では、睡眠中に風邪をひかない具体的な防御方法を解説していきます
寝ている時の防御の方法
①部屋の保湿をしよう
最も有効な対策は「保湿」です
乾燥する季節には日中加湿器を使う人が多いですが、風邪をひかないためには、夜にも寝室で加湿器を利用しましょう
湿度が低く、空気が乾燥していると、風邪のウイルスも乾いて軽くなります
空気中に浮遊して、鼻や口に入りやすくなります
また、湿度を50%以上に保つとウイルスの95%は活動できなくなります
しかし、60%以上の湿度が続くとカビの原因になるので加湿のしすぎも注意
おすすめの加湿器付き空気清浄機はこちら
②意外としていない顔の周りの保湿
マスクをつけて寝ると、呼気に含まれる水分によって、口の中の湿度を保つことができます
コロナウイルスが流行してからは当たり前の光景になってきています
特に保湿しやすいのは、「ガーゼのマスク」です
実際、歌手やアナウンサーなどの声が命の職業の人はマスクをつけて移動したり寝たりする人が多いと言います
最近は、睡眠中に顔の周りの湿度を50%以上に保つ小型の保湿機が販売されているので、マスクが息苦しい人は購入してもいいかもしれません
③空気清浄機を使う
花粉症対策と同じく、睡眠中に空気清浄機を使うのも有効な手段です
完全にとはいかないものの、部屋の中にいるウイルスをかなり除去することができます
④部屋を掃除してほこりを減らす
汚れた寝具を使っていると、睡眠中に風邪をひきやすい
体内の免疫細胞がダニやホコリなどの対応に追われて、風邪のウイルスまで手が回らなくなるためです
寝具からダニやほこりを取り除くには、まめに掃除をすることが大切です
部屋の中のものは捨ててしまってシンプルにしたほうが掃除も楽でホコリもたまりません
たまに布団乾燥機を使って、寝具は殺菌しましょう
免疫力が落ちる眠り方とは
これらの対策に加えて重要なのは「良い睡眠を取ること」です
多くの研究から睡眠の質が下がると免疫力も落ちてしまうことがわかっています
睡眠の質とは、「睡眠時間」と「中途覚醒」です
睡眠時間は短すぎるのもダメだし、長すぎるのもダメです
短すぎると、察しのとおり疲れが取れません
長すぎると何が良くないかというと、途中で目が覚めたり、浅い睡眠が増えて睡眠の質が落ちるというわけです
睡眠時間も適度に取れて、途中で目が覚めない寝方をした人はほとんど風邪症状を発症しないが、途中で目が頻繁に覚めてしまうよく眠れない人達は高確率で風邪症状を発症しています
風邪のウイルスを撃退するためにも、睡眠の質と量を確保して免疫力を高める必要性がありそうです
まとめ
睡眠中は免疫力が落ちてしまって、鼻や喉の粘膜にウイルスが付着して風邪をひきやすい
その際唾液の分泌も少なくなるので特にウイルスに感染しやすい環境になっている
口呼吸せずに鼻呼吸が大切
眠っている時は、ウイルスなどに対して無防備なので、保湿やホコリ除去、室温キープなど様々な対策が必要である
睡眠時間は長すぎても短すぎてもだめ
寝ている途中で目が覚めてしまうと睡眠の質は下がってしまう
睡眠の量と質をしっかりと確保して免疫力を高めて体調を崩さないようにしよう
今日言いたいことはそれくらい