ストレスは悪なのか?良いストレスと悪いストレスの見分け方
仕事、人間関係、健康、お金・・・
世の中様々なストレスを抱えている人間で溢れかえっていますね
私は、職場のストレスで死んでしまいそうになっている人の話を最近思い出しました
今では当の本人はそのストレスから解放されていますが、もっと早くそこから逃げてたらもっと人生良くなってたろうになぁ・・・と思ったのです
そんな中今回のお題は、良いストレスと悪いストレスの見分け方です
それを知ることで、ここは我慢すべきなのか?
それとも逃げるべきなのか?を判断する材料にしてより良い人生を送るきっかけにしてくれたらいいなと思って記事を書きましたので最後までお付き合いください
今回の記事でわかること
・ストレスの良し悪しがわかる
・ストレスに強くなる方法がわかる
ストレスは悪は誤解??
ストレスといったら・・・ない方がいいと思っている人がほとんどだと思います
ストレスは一見、私たちにとって悪いものであるように見えます
しかし、ストレスが100%悪いものであるというのは大きな誤解だといえます
ストレスがなぜ悪者になってしまったかを説明しましょう
簡単にいうと、昔生理学者のハンス・セリエが行った実験が原因だと言われています
その実験とは、ラットに過酷な環境下で、過度に運動させたりする実験を行いました
強い苦痛を受け続けた結果ラットは病気になり死んでしまった・・・というものでした
セリエはこの結果を人間に当てはめて、人間も強いストレスを受け続けると悪い結果になると考えました
当然ラットと人間では何もかも違います
のちに研究が重ねられ「人間にとってストレスは必ずしも悪ではない」と訂正されました
しかし、当初の「ストレス=悪」という認識がいまだに根強く定着しているということです
ちなみにどんなストレスをラットに与えたかというと・・・
・極度の暑さ
・極度の寒さ
・騒音
・休みなしの運動
・脊髄を切る
そりゃ死ぬわ・・・
その後、ストレスは悪ではないことが1998年アメリカで報告されています
簡単にいうと、ストレスをどう考えているかわかるテストを行い、その考え方によって死亡リスクが変わってくるというものです
例
①ストレスがあると健康面に・・・A、悪い作用がある
B、いい作用がある
②ストレスがあると仕事や勉強は・・・A、能率が下がる
B、能率が上がる
③ストレスがあると成長に・・・A、悪い
B、かえって良い効果がある
④ストレスは・・・A、できる限り避けるべき
B、良い方向に利用すべき
Aが多いほどストレスは悪いもの、Bが多いほどストレスは良いものと考えている
スタンフォード大学の研究で、強度のストレスがある人は死亡リスクが43%アップする
しかし、強度のストレスがあると答えながら「ストレスは必ずしも悪いものではない」と答えた人の死亡リスクは低くなっていることがわかっています
ちなみにハーバード大学の研究で、企業のCEOや副社長など社会的成功者の51%が「ストレスは良いもの」と考えているそうです
以上の研究結果から・・・
考え方の違いによって、その人がストレスから受ける影響も変わる
否定的に考える人の方がストレスの悪影響を受けやすく、病気や死亡のリスクが高い
肯定的に捉える人はストレスの影響を受けにくく、心や体の病気にも強いと言える
悪いのはストレスそのものではなく、その人の考え方である
ストレスは悪くないとはいっても・・・
先ほどストレスは良いものと考えるとなんとかなる・・・的なこと言いましたが、全てのストレスが良いというわけじゃないのはお察しの通りです
肉体的、経済的、社会的にダメージを被ることは全て悪です
ブラック企業を例にとりましょう
残業や休日も呼び出され出勤続きで休息もまともに取れなければ、病気という肉体的ダメージを受けてしまいます
最低限の暮らしもままならないような低賃金では経済的ダメージに、またそれが原因で家賃の支払いや借金の返済が滞ってしまい自分自身の社会的ダメージへとつながります
これらのストレスはどう頑張ってもプラスに転換することはできません
一方で心のダメージは「この経験はプラスになる」と考えることで悪いものから良いものへと変えられる人もいます
ブラック企業の悪からは一刻も早く逃れる必要がありますが、それを力に変えられる人は、受けたストレスを新しい道を切り開く原動力にできますが、大体の人はぶっ壊れます・・・
ストレスを感じたとき、まずそこに実害(悪意)があるかどうかを見極めましょう
そして実害のないストレスであれば積極的に受けて、自分の養分にしていきましょう
気合いでなんでも乗り切ろうとしてないかい?
ストレスを前向きな気持ちで受け止めることは大切だ
しかし、つらいことを気合いだけで乗り切ろうとすると、嫌だと思っていることがどんどん嫌になってしまうのです
具体的には朝「仕事に行きたくない・・・」と思いながら自分の顔をビンタして「頑張ろう!」と気合を入れます
すると、「頑張ろう!」という気持ちと裏腹に、より強く思っている「仕事に行きたくない」という気持ちの方が上回ってしまうのです
この心理的傾向は月曜日に顕著に現れます
自殺は月曜に多く発生していますし、心療内科の初診患者も月曜に多くなるようです
休み明けの月曜はどうしても仕事や学校に行くのが嫌になりやすいですよね・・・
そこで真面目な人ほど気合を入れて頑張ろうとするのですが、かえってストレスが強まって心のバランスを崩してしまうというわけです
つらくても「気合いが足りない」「気の持ちよう」と考えるのはあまりよくない傾向です
そんな時こそ意識して「とりあえず」という言葉です
「とりあえず家を出よう」「とりあえず会社の近くまで行ってみよう」など、自分にかけるストレスのハードルを下げてみましょう
物事を継続するときによく使う方法でも紹介した、スモールステップで小さくクリアしていくことが、心の負担を軽くしてくれますよ
とりあえずできることから始めてみよう
ストレスへの強さは育て方で変えれる
出典「スラムダンク」井上雄彦
ストレスに強い!
ストレスに弱い!
そういったものは生まれつきのものもありますが、育ってきた環境も大きく関わっていることをご存知でしょうか?
子供の頃から周囲に「あなたには価値がある」と受け入れられてきた人は、多少苦しい場面であっても自分を信じているので(これが自信)、ストレスにも簡単に揺らがないです
逆に「こうでなければダメだ」と強要されてきた人は自分の価値を認められずちょっとしたことで自信を失いやすいのです
よくある話ですが、自分の価値を認められる人に育てるには「ほめる」ことが大切です
では、なんでもほめてやれば良いのか?と言えばそんなことはありません
例えば、その人の才能や生まれ持った部分ばかりをほめるのはナンセンスです(頭がいいなど)
頭のいい自分ん価値をもとめるようになるため、少しでも成績が下がるとすぐに自信を失い、自分を否定する人になってしまいます
ポイントは、「よく頑張った!」と、その人の「努力」「行動」をほめることです
自分のしてきたことに価値を見出せるので、たとえ失敗しても「次はもっとこうしてみよう」と、自信を持って前向きに頑張れる人になりますよ
ほめてくれる人がいない時は、自分で自分の努力や行動をほめましょう
まとめ
ストレスが悪という考えは、生理学者のハンスの過度にストレスを与えたラットの実験のせい
その後ラットと人間は全然違うことからその考えは訂正される
ストレスの捉え方で死亡リスクが変わる
悪いのはストレスそのものではなく、「ストレスは悪いもの」という考え方
ストレスは受けても、実害(悪意)からは身を守らないとダメ
ブラック企業の悪からは一刻も早く逃れる必要がある
それを力に変えられる人は、受けたストレスを新しい道を切り開く原動力にできるが、大体の人はぶっ壊れる
つらいことは気合いじゃ乗り切れない
「とりあえず」という言葉でハードルを下げてとりかかろう
自分の価値を認められる人に育てるには「ほめる」ことが大切
ポイントは、「よく頑張った!」と、その人の「努力」「行動」をほめること
ほめてくれる人がいない時は、自分で自分の努力や行動をほめましょう
今日言いたいことはそれくらい
最後まで読んでくれたあなたが大好きです