まずは、書き始めることだ
これは、ある一つの試み(essay)である。筆の赴くままに、つらつらと綴る随想の端々に、哲学のエッセンスを滲ませようと試みる。
哲学とは何だろう。
いくつものご意見はあろうが、スペインの哲学者ウナムーノの顰みに倣うならば、それは「人間的な所産」である。
人間的であるために、私は書き綴る。
不条理がまかり通るこの世界で、ほんの少しでも、人間的であるために。
まずは、書き始めることだ。
書くことと、生きることが、重なるように。
不条理がまかり通るこの世界と、向き合うために。
哲学とは、それぞれの哲学者の人間的な所産であり、哲学者は、他の肉と骨の人間に向かって話す同じ肉と骨の人間なのだ。彼が何をしようと勝手だが、理性のみで哲学するのではなく、意思、感情、肉と骨、魂のすべてと肉体のすべてをもって哲学するのだ。要するに、人間が哲学するのである。 ( ミゲル・デ・ウナムーノ『生の悲劇的感情』より )
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