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今ここに在る貴方にありがとう - おど森稽古日報.3

国産ミュージカルを作ろう。
それは大それた話ではなく、「私が私である意味」を考えた結果でした。

私がミュージカルを作る意味。私が作品を書く意味。
私の中に流れるルーツ。
愛媛の田舎町で生まれ、夏と秋のお祭りでおどり、田舎が息苦しくて夢を追いかけ都会に出て、それからずっと走り続けている ひらたあや という名前の私が作れるもの。とんでもない経験もしていない平々凡々な私が。
「今、ここに在る意味」

稽古日報

徐々に音楽ができてきて、いつもよりも明確に樹原音楽の繋がりを感じられています。ここのフレーズがこんなふうに…あのメロディがここにも!と発見の多い樹原音楽!皆さんもぜひカラクリを紐解いてみてください。…って流石に観劇初見じゃ難しいかな?舞台でもみて、配信も見るのはいかがです?良いですね、そうしましょう。

役者たちが浴衣姿になった稽古場は華やかです。

今回は普段より曲数が多く、過去作よりもお芝居と音楽、そして振付が重なり絡み合うミュージカルになっています。
昨日は前半の一曲と後半の一曲がやってきて、歌稽古とステージングをつけました。

私は芝居の要素のなかでも台詞が大好きで、好きな演劇作品もどちらかというと台詞で聞かせるものが多く、こう…構成やステージング、セット使いで魅せる!!というようなものの引き出しがまだまだ少ないなと自分で思っています。
あまり動かない芝居が好きなんですよね…もしくはかなりコンテンポラリーなものか。

振付の落合佑介はそういう立体的な構成デザインがすごく上手で、引き出しも多いのでここのところの稽古では本当に助かっています。

「なんかこういうことがやりたくて、ここではこういう絵が見たいんだけど…」と相談すると「それならこうはどうですかね」と佑介が返してくれる。そしてそれを実際に視覚的に見るために、役者たちが動いて見せてくれる。
この稽古場にいる全ての人間に感謝…という気持ちになります。みんなほんとありがとう…!
こうやって作っていく稽古ができるトライアウト公演という形式を発案してくれた監修・星くんにも本当にありがとう…!
トライアウト稽古は日々そんな気持ちになります。笑

私よりもすごい作演出家は山ほどいる。他の人だってそうかもしれない。けど、私にとって今、この稽古場が、稽古場にいるみんなが、関わってくださっている人たちや応援してくださる皆さんが、確実に必要で、少なくとも私の中には「みんながみんなで在る意味」が確実にあります。…そういう作品です。

早く全景が見たい。きっと役者たちもそうでしょう。
あと1ヶ月という短い稽古で、どこまでの景色が見られるか。

全員で肩を組み
心をほどき、
6月17・18日の本番へと走り抜けます。

衣装合わせもしてるよ!まだまだ仮衣装ですが!

公演情報

ミュージカル『おどり村と妖の森』

◎公演日程 
6月17日(土)     18:30
6月18日(日) 12:30 / 17:00
開場は各開演30分前
※18日昼公演、残席僅かとなっております!

◎劇場 武蔵野芸能劇場 小劇場
〒180-0006 武蔵野市中町1丁目15番10号
JR三鷹駅 北口より徒歩1分

◎チケット(全席指定)絶賛発売中〜!
・通常チケット
S席6,000円 / A席4,800円
・応援チケット
S・A席 共に+1,000円(ポストカード付)
・もっと応援チケット 
SS席(パンフレット・出演者サイン入りポストカード付)9,000円

チケット
https://s.confetti-web.com/detail.php?tid=71790&
配信
https://s.confetti-web.com/detail.php?tid=71961&

◎スタッフ
作・演出:ひらたあや
作曲:樹原孝之介
振付:落合佑介
監修:星潤

◎あらすじ
 とある村に 神を宿す巫女の血を引く娘が生まれる。15歳のお祭りの日、その体に神を宿すべく舞の稽古を重ね…遂にその年がやってきた。彼女は祭り当日〈妖の森〉へ行き、神を宿す儀式をしなくてはならない。踏み入るのを禁じられ、妖が住むといわれている森で…。
 巫女の娘・ウズメは舞の稽古で出会った天真爛漫な少女・ヒコと、村はずれに住む少年・イズナと意気投合し、彼らは揃って〈妖の森〉へ足を踏み入れる……。

人間も、妖も、神さまだって、みんな歌って踊りだす。
日本の歌と踊りのはじまりを考える、国産ファンタジー・ミュージカル。

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ひらたあや(ミュージカル作家)
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