食べることは、生きること
神奈川県に住む父がコロナで重症化し救急搬送された。
取り乱した母から泣きながら電話があったのは、昨年の一月の終わりのこと。糖尿病の基礎疾患があった。5年ほど前から、直前の出来事を忘れ、何度も同じことを言うようになった。父は当時、司法書士をしていたが、約束を忘れるなど、仕事に支障が出て、廃業を余儀なくされた。司法書士時代の父は、認知症の方の成年後見人もしていた。顧客のお婆さまの話をしていたのが、つい、この間のようだったのに、ああ諸行無常。コロナ禍になる前は、たびたびわが家に滞