#1 書きなぐれ、自分

2021年、一つの目標を掲げた。
それは、「毎週noteを更新すること」だ。

「文章で表現するツールがほしい！」
意気揚々と始めたnoteだったが、去年書き上げた記事はわずかに14本。
せっかくの表現の場を活かしきれていなかった。

去年のnoteを振り返ると、店舗の開業や初めての焙煎など、分岐点となる出来事が起きた際にしかnoteで表現できていない。
きれいな文章や壮大なストーリーが出来上がってから記事としてアップしたいという気持ちが強すぎて、表現のハードルを自分で勝手に上げてしまっていたのだ。

だからこそ、もっと肩肘張らずに日常で感じた些細なことでもいいから文章にしよう。これが、毎週noteを更新しようと決めた理由だ。

そしてもう一つ大きな理由が。
年の瀬も迫ったころ、一冊の本を手に取った。
それは、6人組ガールズユニットBiSHのモモコグミカンパニーさんのエッセイ「きみが夢にでてきたよ」だ。

ベストアルバムがオリコン一位になるなど今をときめくモモコさんだが、そんな彼女が綴る文章は驚くほど素朴で自然だ。
後のインタビューでも「一生言いたくもない、見せたくもないと思っていた一番ダークな部分をさらけ出した」と語るこの一冊には、「カッコいい」とか「素敵」といった言葉では片づけられない「人間らしさ」があふれている。
そして、そこには強く引き付けられる魅力がある。着飾った文章じゃなくても、ここまで人の心を動かすことができる。こんな表現を自分もできるようになりたいと思った。

日常のささやかな揺らめきを紡いでいこうと思う。時に真面目に、時に不真面目に。

一年間、ぜひお付き合いください！