大手金融内定者が金融14社を徹底解説します!!【志望動機対策に】
はじめに・自己紹介
はじめまして。23卒の内定者です。日系金融機関の総合職を主に幅広く受けていました。非留学・非長期インターン・非資格です。就活実績は以下の通りです。
<就活実績> 金融内定6社、内訳は以下 ↓
メガバンク1社、信託銀行2社、証券会社1社、メガ生損保1社、政府系金融1社
他には通信なども受けていましたが、途中で他業界は辞退しました。
カードとリースに関しては内定実績がなく(最終面接辞退がそれぞれ1社ずつ)有料noteを書くには企業研究が足りないなと思うので今回は銀行・信託・証券・生損保に限って記載します。
私は早めの段階から金融を中心に就職活動を行っていましたが、それでも業界研究や企業研究が大変でした。それは金融業界の中でも業界や企業が多すぎる上に、その中での比較をすることが求められるからだったと思います。金融は採用人数も多く、年収も比較的高いためデベや商社の抑えとして受ける方も多いと思います。そこで、金融を志望する方も抑えで受ける方も、就活する上で必要な知識や差別化の要素など志望動機に入れ込む「素材」をこのnoteでは紹介していきます。
【関連記事】
1.金融業界のおさらい
①銀行
・3大業務である(預金・為替・融資)が基本です。このかっこの部分、みずほの面接で毎年聞かれると言われていましたが23卒でも友人が聞かれていたので注意です笑
・銀行といえばお金を貸して(融資)、稼いでいるというのが一般的な認識かと思いますが最近はそれでは利益が出ないので金融の何でも屋さんのような役割を担っています。融資のオプションとしてビジネスマッチングやグループ企業を紹介するというようなコンサルちっくなこともやっています。
・基本的な業務は主に中小企業営業と大企業営業に分かれています。中小企業営業では、30社〜40社ほどの企業を担当し、社長クラスと直接やりとりするのが仕事です。昔よりは減っていると思いますが新規の飛び込み営業などもするところはあります。
また、最近のトレンドとしてはメガバンクもベンチャー企業に目をつけ、ベンチャーに特化した支店なども作っています。経営者と話しながら、グループ企業との連携によりキャッシュレス・ペーパーレス・M&A・不動産売買・社員の年金対策など(この辺はだいたいグループ企業を紹介してそのあとの詳細はそのグループ企業に任せるらしいです。)あらゆるお悩みに答えて最終的に融資するのが仕事です。
大企業営業では、5〜6社を担当し、従業員も扱うお金も多い大企業特有のお悩みに答えていくのが仕事です。キャリアとしては中小企業営業→大企業営業にいく人が多いです。あるいは中小企業担当後本社やリテールのバック部門にいく人もいます。最近はIT人材にも力を入れているからか、面談でそのような部署とお話しすることも多かったです。
②信託銀行
・先ほど述べた銀行業務に加えて不動産や年金、遺言など金融に関するお悩みについてニッチな部分まで関わるのが信託銀行です。
・個人事業であれば、個人のお客様に対して年金を預けてもらって投資信託などの運用商品を紹介したり、保険や不動産、遺産が多ければ遺言の作成など「お金周りの何でも屋さん」のような動きをします。このように預けてもらえるような資産を持っている人や遺産についての悩みを抱えている人ということで、ターゲットは高齢者や比較的富裕層が主になります。しかし、人口減少に伴い最近のトレンドとしては資産形成層へのアプローチも進めているようです。例えば住宅ローンなどをきっかけにして新しく信託口座を作ってもらおうという動きもあります。
・法人に対する仕事としては、「証券代行業務」という企業の株主の管理や株主総会のまとめ役や、「受託業務」という企業年金の運用の提案・実際に集めた多額の資金の運用に携わる役など色々あります。この辺については仕事内容が複雑ですし、どの業務に興味があるか理解する必要があるのでインターンシップへの参加をお勧めします。(特に三井住友信託銀行は個人から法人まで全ての業務について説明受けることができるので業務理解に参加するといいと思います)
・また、信託銀行員はたくさんの資格取得を求められます。ここまでの説明でも書いている通り、金融に関する専門的な部分を担当することも多く知識が求められるからです。証券外務員やFPなど基本的な資格はもちろんのこと、宅建なども昇進の必須資格になっているようです。社員の雰囲気も銀行よりは地に足がついているというか真面目な人が多い感じです。転勤がメガバンクや生損保などより都市に限られている点もあってか女性で活躍している方も多い印象でした。
・キャリアは、三井住友信託銀行はジョブローテが多め、三菱UFJ信託銀行は1つの部門を極める方が比較的多いみたいです。ですがリテールから法人や不動産に異動するのは簡単でもないようなので、面接段階から希望部署を言っておくといいと思います。
③証券会社
→前提として、今回は営業メインで書いていきます。
・ビジネスモデルとしては企業と投資家を有価証券によって結びつけ(直接金融というので調べてみてください)、仲介手数料を収入源としています。その中でも企業側への営業(ホールセール)と投資家への営業(リテール)に分かれます。
・リテールでは支店に来店したお客様や自分が担当しているお客様に株や投資信託、国債や社債の販売を行ったり、飛び込みで新規開拓を行ったりもします。元証券会社の社員さんが運営しているYoutube「Fラン大学就職チャンネル」の「本音くん」シリーズがわかりやすく、面白いのでオススメです。
・ホールセールでは社債の発行手続きなどの際にどのタイミングでどのくらい発行するのかなど、証券会社が貯めているノウハウを生かしながらIBなどと連携して企業の資金調達のお手伝いをします。企業によっては企業年金などにも関わっているところもあるらしいです。(この辺の話をすると信託銀行とダブルので話す必要はないと思いますが)
・体育系ばかりかと言われるとそうでもないなという印象でしたが、どの会社も一定ハキハキしている社員さんが多かった気がします。早起きや一定の資格勉強は必要なのでガッツは求められると思います。
・営業で新卒採用された場合基本的には初期配属はリテールで、営業を極めて支店長になる人、ホールセールに行く人、営業成績がよくIBに行く人(ごくわずか)などいろいろです。離職率は高いですが、(転職前提で入社の人も多いので)給与は高く夢があります。
④生命保険
・大きな病気や怪我、死亡した時のリスクに備え保険料をいただき、タイミングが来たら保険金を支払う生命保険。以下で紹介する損害保険と比べると生命保険は「人」にかける保険、損害保険は「物」にかける保険とよく言いますが、保険契約年数が損害保険に比べて長くその分もらう保険料が高いのも特徴です。(ネット保険などが台頭してきているため以前よりは高い保険は売れにくいとも聞きましたが泣)また、この特徴を生かし多額の保険料が集まるのでそれを資金源として運用も行なっています。
・生命保険というと女性の営業職員(巷で言う生保レディ)を思い浮かべがちかもしれませんが、総合職の仕事はリテール、ホールセール、運用の3つに大きく分かれます。
・リテールは営業職員をまとめたり支社の事務担当をします。たまに営業に同行するなどはあるみたいですが、直接個人に営業をかけると言うことはあまりないみたいです。
・ホールセールでは企業に合わせて社員向けの保険をオーダーメイドみたいな感じで作ったり、あるいは企業年金にも携わります。(先ほど信託銀行でも企業年金について取り上げましたが、生命保険会社が年金に携わるのはほとんど中小企業と聞きました。)
・安いネット保険が流行っているので昔のように月に何万円もする生命保険は売れないらしく、最近は大手保険会社もネット保険を販売する専用のグループ会社を作ったりしています。(日本生命のはなさく生命、第一生命のネオファースト生命など)
・損害保険との差は、「契約の期間が基本的に長い」という点です。1年ごとに契約を更新する損害保険に対し、1回契約したら長い期間&多額の保険料のおつきあいになります。そのためリテールの場合はお客様の潜在的なニーズに対しアプローチすることが求められます。総合職は直接個人に営業をかけることはないので志望動機をいう際にあくまでも職種の違いをわかっていることを伝えることが大事です。
⑤損害保険
・基本的に1年ごとに契約を更新しながら保険料をいただき、事故や災害などのリスクに対し、契約対象である自分や他人の所有物などを補償すると言うビジネスです。生命保険同様、いただいた保険料やその保険料を他のビジネスで使って得たお金が利益になります。
・本社部門を除くと大きく「営業」と「損害サービス」の部門に分かれます。営業はその名の通り保険を売って契約数を増やすのが仕事ですがディーラー営業、リテール営業、企業営業の3つにまた分かれます。1つ目のディーラー営業は自動車保険を主に対象としており、自動車の販売店などを代理店として営業を行います。昔と比べて少なくなってはいるそうですが付き合いで車を買ったりイベントの手伝いをやったりなど体育会系の風習が残っている代理店もあるらしいです。
2つめのリテール営業は中小企業を中心に損害保険の提案をします。
3つ目は企業営業です。ここは皆さんも知っているような大企業に向けて保険を提案します。内容も何億などと言う内容になるので保険の内容も1社ごとにオーダーメイドで作るのが特徴です。
・損害サービスでは、実際に事故や災害がが起こった際の支払い対応をします。事故や災害に遭ったお客様はまずコールセンターなどに電話をしますがそこは基本的に派遣や子会社の方が対応するので総合職はその後が仕事です。自動車保険であれば相手と自分のお客様の過失割合を判断したり、火災保険であれば本当に支払いの対象か、いくらまで払うかなどの査定を行います。損害サービスは不幸に遭った方の相手をするのでストレスが溜まる仕事ではあるみたいです。(特に自動車保険)
・キャリアとしては、営業と損害サービスを往々する人はあまりいないです。営業or損害サービスを極めるか本社に異動するか子会社に出向するか、みたいな感じです。
なぜ金融業界?
金融の面接では、なぜ金融?なぜ〜〜業界?なぜ弊社?の流れで聞かれることが多いです。なぜ金融?からのなぜ〜〜業界?の流れに違和感があると志望動機が伝わりにくいので、業界や会社によってなぜ金融?のところから考えた方が話しやすいと思います。「金融を志望する理由→これを最もできるのは〜〜業界、さらにその中でも御社」のようなロジックで話すためです。では話しやすいパターンごとに詳しく解説していきます。具体例も挙げていきますので、うまく組み合わせて自分の志望動機のブラッシュアップに使っていただければと思います。
①企業や社会の発展を金融インフラの面から支えたい
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?