尊すぎるエンタメは、ときに鋭く現実を突きつける
先日雑誌『+act』の最新号を読んで「うわあ、尊い……」と思っていました。吉高由里子さんと柄本佑さんの特集です。
大河ドラマ『光る君へ』を毎週見ているし、ドラマ『知らなくていいコト』も楽しく見ていたこともあり、「この二人の写真と対談は絶対に読む!」 と気合を入れて読みました。とにかく最高だった。
黙々と読み終えて「尊い……」と空を仰いでいたのですが、「こんなに夢中にインタビューを追うの、久しぶりだったなあ」と思っている自分に気づいてしまいました。普段、会社でインタビュー記事を企画したり書いたりすることを中心に仕事をしているのに、です。
それでいろいろと考えを巡らせる中で、「好きな有名人のロングインタビューさえ気合を入れないと読めないのに、特別有名でもない企業のインタビューだったらもっと工夫しないと読んでもらえないよなあ」と気づいて、少しゾッとしました。
読んでもらえない、数字が伸びない、読んでほしい人に届かない。そう悩む前に考えることがたくさんあるだろうし、自分の配慮がひどく欠落していることに気づいてげんなりしています。いつだって「読んでもらうためには」と考えていたはずではあったけれど、自分の仕事に傲慢だったなと改めて気づいて小さく絶望しました。
とにかく目の前の原稿を形にする、と仕事をしていた最近のわたしの目からぽろりと鱗みたいなものが取れた瞬間でもあったのかもしれません。
明日からは、もう少し視野を広げて軽やかに仕事をしたいです。
そう思えるインタビュー記事を今読めてよかった。
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