40歳おじさんでさえなかった話

朝5時の風呂蓋の上で、MacBook Proを開いて書いているので、
多少の焦りは許してほしい。

ITヤバい。
ショートカットキーの種類ヤバい。

秘密が無い。

写真を16:9にするには。
MOVからMPEG4に変換しなくちゃ。
ん?RPMとCPMって違う?
隣のタブに移動するできない!
ZOOMで声も音も録画するのって。

全てWEB上で、誰かが既に答えている。
懐かしの梅田望夫「ウェブ進化論」的な感慨でごめん。

そして、テレビや映画、演劇には、秘密が多いことに気づく。

そもそも芸能であることには、秘すれば花、的な精神性がある。
世阿弥が言ってた気がする。ほら結構前の。室町。知らんけど。
あとは、テレビ局など参入障壁の高い業種であればあるほど、
ある種の情報は「流通していない」ということに価値があるのだ。

なので、入社して、まず社風という「そういうもんだ」洗礼を浴びて、
異動して広告会社と「俺お前、あ、一期上ですか先輩」の関係を築いて、
また異動して、俳優が売れていく過程を肌と態度で感じながら、
また異動して「だめよ、ペラ3枚以上は局長は読まないから」などを覚えながら、それぞれの業務にある文脈を理解し会得することで、その世界の中で「あいつもわかってきたじゃないか」と一人前になっていく。
一人の成長、がそういう風に設計されている。

接続先が見つからないBluetoothイヤホンのように繰り返して申し訳ないが、

ITには秘密が無い。


ちなみに、イギリスの大演出家ピーターブルックは「秘密は何もない」と言う名著を書いているが、それはブルックの演劇観と作劇術の中に秘密がない、ということであって、誰もがブルックになれるわけじゃない。
アフィリエイトの貼り方も知らないので、ここでブルックスコーヒーのURLを貼ったりもしない。

でも、ピーターブルックだけは知っておいた方が良いと思う。
ごく稀に、日本にも彼の演出作品が来るので、いろんな条件が折り合えばぜひ観に行ってほしい。
もし「え、全然わかんないんだけど」と観劇中不安になったとしても、客席にはいろんな俳優や演出家も観に来ている舞台だから、「私たちはいまブルックを観ている」という不思議な一体感もある。


話が逸れた。
要するにITで仕事をする上では、
理解したいという気持ち調べる技術実践する頻度だけの話なのだ。
それをたぶんITでは成長と読んでいる。

その意味では、私は40歳でさえない。
ただ、現在やり方が悪い人だ。

現状をシンプルにお伝えすると、他のメンバーが10分で終わる仕事に、私は3時間かかる。

自分が担当した特集記事なんて、読んでくれる人が「これ時間かかっただろうなあ」と思う時間の5倍はかかっている。



私が一日中ひたすらキーボードを叩いている部屋を、7歳の娘はこう名付けた。

画像1


恥じる。

深く恥じながら、でもそこに可能性も感じている。

進歩も成長もまた、何歳からでもご自由にどうぞだからだ。

ちなみにこれだけは伝えておきたい。

スラック。
と聞いて、なんか軽くて美味しそう、と思った人。

それはただ、スナックに語感が似ているだけだ。

Slackは、ビジネスチャットソフトだ。
現在、私のリモートワークのほぼ全てを支えている。
そして、それ以上、私が言えることはない。
初心者だからだ。

わざわざ北米地域を選び直し、英語表記で「Slackって何?」ページを表記した私を許してほしい。

ITへの戸惑いを表現してみた。
そして、早くも、もうSlackの話は終わる。
初心者だからだ。

困難はどこにでもある。
祈るだけでは少し足りない。

ITでは、進歩は自由だからだ。

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