風にのるカイト
今朝、近くの山に登った。
雪がまだ残る道を
一歩一歩踏みしめながら歩いて行った。
帰り道、展望所で景色を眺めていると
太陽が出て光が差した。
遠くには光を浴びて
キラキラと輝く山と川。
美しさと清々しさで
満ちていく心を感じていたところ
上空に一羽のトビが飛んでいるのに気がついた。
トビは羽をパタパタと揺らすこともなく
風に乗って悠々と大空を羽ばたいていた。
ときには空高く 太陽に近づき
ときには下に降りて まちを眺めるように
自由にのびのび飛びまわっていた。
トビは英語でkyte(カイト)。
凧(タコ)と同じだ。
タコは人間がひもを持つので
コントロールしているようにも見えるが、
風をよまなければうまくは飛べない。
風を感じながら、風をよみ、風にのる。
風にのるカイトのように、
今日も軽やかに生きていこう。