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第8回 第三の進化〜具体的な育ちの様子

猛スピードで変化する時代の中、保育者として50年もの長きに渡り、多くの子供の育ちと向き合い続けてきた筆者が、その深い知識と経験を通じて発見した〝生きる力の強い子に育てる〟為の子育て・保育の知恵を全てお伝えするブログ、現役園長の子育て応援記!

今回は第7回の続きになります。
具体的に見てゆきましよう。

●木に登り始める子供たち

この姿を見て下さい。(写真①)
進化の過程の最後のところを思い出しませんか?
第3の進化の過程で、
地面の活動を終えた子供たちは、
この様に木に登り始めます。

手足の自由を手にすると同時に体幹も育ち
より高い所へと登り、木の実をとったり、
遠くを見降ろしたりします。(写真②③)

(写真①)
(写真②)もっと高いところへ
(写真③)何が見えるかな

●自由を獲得した手で道具を使う

進化の過程では、
木の上が気に入ったものは樹上の生活に、
また空へと飛び立ったものは
鳥のように進化しました。
人間はそこから更に地上に降り立ち
自由を獲得した手で道具を使います。

全身で活動することで、
さらに手先は器用になります

道具を使っての労働も巧みにこなします。
(写真④)

(写真④)包丁も巧に使う

このように、手の先からの足先までの神経の育ち
また体幹の育ちがしっかりしていてこそ、
この三点倒立が出来るのです。(写真⑤)

(写真⑤)足先まで美しい三点倒立

さらに自由画では、創造力豊かに細やか表現が見られます。
まさに脳の中が見えるようです!(写真⑥・⑦)

(写真⑥)表現豊かな水彩画
(写真⑦)指先を器用に使って、鬼のお面作り

●群れて育つ

仲間と共に喜ぶ事や悲しむこと、
また喧嘩をしたり、
仲直りをしたりを繰り返しながら、
群れることで社会性も育っていきます。

力を合わせてあそびを創り出して楽しんだり(写真⑧)、
労働に汗を流します。(写真⑨)

(写真⑧)仲間と一緒に、泥と水から創りだす遊びは無限
(写真⑨)

●集団欲のはじまり

生まれながらに持つ本能の一つに、
集団欲があります。
この集団欲から村ができ、協同生活が始まります。
自分のためだけでなく、
集団の為の労働の始まりです。(写真⑩)

子どもたちも4歳ころから少しずつ、
自分だけでなく仲間のための動きが出始めます。(写真11)

(写真⑩)力を合わせて畑仕事
(写真11)

次回は、
「〜親も地域も保育者も〜
皆で力を合わせて生きる力のある子育てに!」
をテーマにお伝えします。

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