第8回 第三の進化〜具体的な育ちの様子
今回は第7回の続きになります。
具体的に見てゆきましよう。
●木に登り始める子供たち
この姿を見て下さい。(写真①)
進化の過程の最後のところを思い出しませんか?
第3の進化の過程で、
地面の活動を終えた子供たちは、
この様に木に登り始めます。
手足の自由を手にすると同時に体幹も育ち、
より高い所へと登り、木の実をとったり、
遠くを見降ろしたりします。(写真②③)
●自由を獲得した手で道具を使う
進化の過程では、
木の上が気に入ったものは樹上の生活に、
また空へと飛び立ったものは
鳥のように進化しました。
人間はそこから更に地上に降り立ち、
自由を獲得した手で道具を使います。
全身で活動することで、
さらに手先は器用になります。
道具を使っての労働も巧みにこなします。
(写真④)
このように、手の先からの足先までの神経の育ち、
また体幹の育ちがしっかりしていてこそ、
この三点倒立が出来るのです。(写真⑤)
さらに自由画では、創造力豊かに細やか表現が見られます。
まさに脳の中が見えるようです!(写真⑥・⑦)
●群れて育つ
仲間と共に喜ぶ事や悲しむこと、
また喧嘩をしたり、
仲直りをしたりを繰り返しながら、
群れることで社会性も育っていきます。
力を合わせてあそびを創り出して楽しんだり(写真⑧)、
労働に汗を流します。(写真⑨)
●集団欲のはじまり
生まれながらに持つ本能の一つに、
集団欲があります。
この集団欲から村ができ、協同生活が始まります。
自分のためだけでなく、
集団の為の労働の始まりです。(写真⑩)
子どもたちも4歳ころから少しずつ、
自分だけでなく仲間のための動きが出始めます。(写真11)
次回は、
「〜親も地域も保育者も〜
皆で力を合わせて生きる力のある子育てに!」
をテーマにお伝えします。