絵本作りの宿題
中2娘の夏休みの宿題は、
なんと
始業式当日の朝まで
驚異のラストスパート!
で
なんとか全て完了した。
はちゃめちゃなようでいて
これはこれで
ちゃんと計画通りだったんだそうな。
ほんとか?
本人は清々しい顔で学校へ行った。
娘の上には兄が3人いるのだが、
兄たちは
見込みが非常に甘いのと
途中で諦めてしまう心の弱さがあったため、
完成度が低く
しかも期限が守れない
ということがよくあった。
比べると
娘はしっかりしているなと
感心する。
最終日に頑張るというような
こんなレベルで感心してはいけない
と
娘本人から言われるのだが、
今まで目にしてきた息子たちとは
レベルが違う!と感心してしまう。
さて
兄たちが取り組んだ
夏の宿題の中で
特に印象に残っているのは
「絵本作り」だ。
家庭科の授業で
幼児のことについて学んだあと、
幼児向けの絵本を作ろう
という宿題が出る。
たしかあれは…
中3の夏だ。
中3の夏は
受験に向けて
講習に通ったりと忙しいのに
絵本を作れ
という宿題は鬼だ
と
不満の声をたくさん聞いた。
が
振り返ってみると
兄たちの作った絵本はおもしろくて、
親としては
中学時代の
最も記憶に残る宿題だったと思う。
長男は
「スイカのぼうけん」という
とても硬いスイカが冒険をする
お話を書いた。
これは
絵も雑で
一夜漬けで
とっても手を抜いて作った
残念感が全般に漂っていたが、
ストーリーが
素晴らしくよかった。
自分より硬いものを探して旅に出たスイカが
いろいろな人助けをしているうちに
最後には割れてしまう。
飛んでいったタネから
新しい芽が出て…
という
感動のお話。
この子すごいぞ!
ストーリーを作る才能があるのか!
と
創作が全くできないわたしは
とっても驚いた。
わたしと同じく
創作が全くできない次男は
長男の作品をパクって
「ふうせんのぼうけん」
を作った。
ふうせんが
出会いを求めて冒険に出る
っていう
お話。
体裁もキャラクターも
長男の作品に似ているが、
絵はうまい。
ただ
非常にめんどくさかったのか、
ぼうけんにでました
いまでも旅をしています
ハイ終わり
というくらい
めちゃくちゃシンプルなお話で
特に展開もなく
ページ数も少ない。
最低限の労力で済ませたい
というのがバレバレ。
次男らしいな…
三男は
全く違うものを作ろうとトライし
「ぼくのかさぶた」
を作った。
これは
丁寧に書き込まれた表紙と
しかけ絵本の要素もあったりして
すごい力を込めて書かれた作品。
だが
途中で思わぬ方向にいってしまい
何度読んでも大爆笑だ…
転んで
かさぶたができて
かゆくなって
かさぶたとっちゃって
え、バイキンが来ちゃう!
どうしよう!
と
ドキドキの展開。
かさぶたとっちゃって
それからどうなるの?
と
楽しみにページをめくると、
なんと…
突然に…
「あぁつかれた。もうねよう。」
と話が終わる。
えええええーーー!
かさぶたはどうなったのよ。
疲れたのはキミ(三男)だよね…
主人公のせいにして
こんなふうに終わらせるなんて
よく思いついたね…
最後のページで
急にハシゴを外されたような
びっくりの結末。
名作(迷作)だ。
息子たちの作った絵本は
わたしの宝物だ。
時折引っ張り出してきては
くすくす笑っている。
娘はなにを書いてくれるかな。
楽しみだ。