ゾンビ肉食べるん?
マインクラフト(マイクラ)
という有名ゲームに
子どもたちが没頭していた。
あれは
次男三男が
小学生の頃か。
掘り当てた資材を使って
建設したり
冒険したり
と
ゲームの世界の中で自由に遊べる。
やり込む楽しさがあるようで、
子どもたちは
とても熱中していた。
ちなみにわたしは
子どもたちがやっているのを観察していただけで
自分でやったことはない。
マイクラの世界には
ゾンビが登場する。
このゾンビを倒すと
たくさんの経験値と
ゾンビ肉が手に入る。
うちの三男は、
ネットで調べて
ゾンビを発生させてどんどん倒すシステムを
ゲーム内に構築した。
そして
楽しそうに
経験値とゾンビ肉を
大量に手に入れていた。
あるとき
次男が
そんな三男のマイクラを見て
非常に不快な顔をした。
なんで
ゾンビ肉食べるの
と。
三男は
大量に手に入れたゾンビ肉を
気にせずに食べる。
が
次男的には
ゾンビ肉は
食料とはみなせないらしい。
どうやら
ゾンビ肉は
食べられないことはないのだが
あまり体力は回復しないし
かえって空腹になったりするんだとか。
三男は
全く気にしない。
いっぱいあるし
捨てるともったいないから
食べる。
次男は
そんなものは食べずに
ちゃんとした食料を食べて
ちゃんと回復する。
もはやこれは
ゲームのやりかた
というラインを超え、
「気にしない」
か
「不快に感じる」
かの
絶対に交わることのない
平行線だ。
三男は
いつまでも
ゾンビ肉を食べていた。
そして次男は
いつまでも
ゾンビ肉を食べることに
嫌悪感を示していた。
いやいや
ちょっと待て!!
キミたち
現実世界では
逆ではないか。
次男は
ゴキブリを素手で触れる勇者で
アリを食べてみたこともある。
落ちたものを
ふっふっ
として食べるのだって
全く気にしない。
三男は
虫は触りたくなくて
ゴキブリなんてもってのほか。
友達と回し飲みなんか
絶対しない。
落ちたものを口にするなんて
考えられない。
そんな次男が
なぜゾンビ肉を食べず、
そんな三男が
なぜゾンビ肉を食べるのだ…
キミたち
ゲームの中で
潔癖が
逆転するのは
なぜなんだろう…