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パンツぎりぎりを攻める

うちの三男(高校生)は
今はバスケ部所属だが、
もともとは
サッカー大好きっ子だった。

歩くようになったなと思ったら
もう
ボールを蹴っていた子。

小学生時代には
地元のクラブチームで
毎週毎週
サッカーをやっていた。

このチームは
地元でわりと名の通った
けっこう熱心な
サッカーチームで、
土日は練習&試合&試合&試合…。

親もみんな熱心で、
試合のときは
当番制で車を出したり
コーチに飲み物を出したり。

暑かろうと寒かろうと…
雨の日も風の日も…
どんなに遠い
トイレもないような河川敷でも…
雷がならない限りは
サッカーを続けていた。

親も若くなきゃ付き合えないな。
なかなかにハードな
懐かしい思い出だ。




このチーム、
小4くらいになると
夏休みに
合宿もあった。

引率は
コーチ。

小学生の
運動好きの
チョロチョロした男子を
何人も連れて
合宿へ行ってくれるなんて…
コーチたちには
ほんとに感謝だった。

コーチたちは、
その学年のパパさんもいれば
ちょい先輩パパさんもいたりするが、
基本的には
地元のサッカー好きなパパさんたち。

サッカー好きのパパさんたち

サッカー好きの小学生男子たち
という
厳しくも楽しい合宿だった。


パパさんたちが
子どもを連れて出ると、
ママたちが眉をひそめるような事態も
よく起こる。

ある年の合宿中に、
「朝の散歩」
ということで
コーチから
ママたちに
送られてきた写真には、
多くのママたちが
ぎょっとした。


合宿場所は
山中湖。

朝の散歩で
山中湖畔に出かけた
サッカー少年たちが、
朝から…
半ズボンをたくし上げて…


パンツぎりぎりを攻めている。

あぁ
これは
あかんやつだ。

パパたちには
想像がつかないかもしれないが、
ママたちには分かる。

彼ら小学生男子たちが
ぎりぎりを攻めるときは、
志高く
ほんとのほんとの
ミリ単位でぎりぎりを攻める。
しかも
アイツとオレの
足の長さの違いなんか
小学生男子には
認識できないから、
当然
攻めそこなって、
あ…

ぎりぎりで済まない子が出る。

そして
ひとり
ぎりぎりを攻め損なうと
もう
あちこちで
気が緩んで
あ…
あ…

となり、
そのうち
みんな
どうでもよくなり
そうして
パンツは全滅するのだ。


予想通り
ぎりぎりで済んだ子は
いなかったらしい。


ママたちから
ガタガタ言われずに
ぎりぎりを攻めさせてもらって
よかったね。

男子には
こんな経験も必要。

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