【読書】傲慢と善良
あぁこれは…
とてもリアルに
嫌なものを
えぐり出してくる
小説だ…
過ぎたはずの
越えてきたはずのものを
また目の前に
突きつけられたような気がする。
『傲慢と善良』作:辻村深月
文庫版を手に取った。
この秋映画化されるそうだ。
姿を消した婚約者真実を探す架の話。
後半、真実の視点で描かれ、
そうしてクライマックスへ。
我が子を管理支配する母親。
それに従う「いい子」な娘、真実。
婚活をしつつも踏み切れない架。
そのほか
いろいろなひとが
登場する。
ここに描かれている
傲慢さも
善良さも
身に覚えのある感じがして
なんだか
落ち着かない。
たぶん
乗り越えたつもりで生きているけれど
まだまだ
わたしには
消化しきれていないことが
いっぱいあるんだ
と思い知る。
本はすごいなと思う。
そして
こんなにリアルに
描写できるということも…