株価急変と複雑系、グローバルとローカル
昨日は歴史的な下げだったようだ。今日は反発して高騰している。
アメリカの景気減速や日本の金利上昇などいろいろ理屈を説明されているが、なかなかの乱高下で、事態はもっと複雑だと思われる。
グローバルで金融マーケットはつながっているし、なによりSNSによって一気にさまざまな情報が錯綜するのをもとに投資している人たちが多数いるなか、一度パニックになると群衆心理で急激に反応する形になったと思う。
人間の認知バイアスは、一度こうと思ったこと、そして集団心理に一気に流れることがあることを、まざまざと見せられるニュースであったと思う。
SNSとドーパミン反応による、マーケットの急変や政治、社会情勢への影響は、さらに複雑さを増していくように思える。
そして、現在は厄介なことに地政学リスクも極めて複雑になっているように見える。グローバル化一直線に見えた2000年〜20年代から反転し、ローカル志向との対立が目立つようになり、ブロック化する可能性もある。
また、オーバーツーリズムと地元住民の利害対立による、国内の合意調達ができるか問題など、新たなグローバル対ローカル問題が出てきている。
先日クラウドストライクのシステム障害で、あらゆる場所に問題が起きたのに似ている。ローカルで起きたちょっとした事件が、ローカルで終わることはないと、脳の片隅に置いて考えるのが必要だと思う。