ゲオとTSUTAYA、グローバルorローカル 20240828

●ゲオとTSUTAYA
おもしろい記事だった。
そもそもセカンドストリートはゲオの子会社だったのすら知らなかった。

特にアメリカマーケットでも、39店舗展開とのこと。
メルカリはアメリカ市場で苦戦しているようだけど、多分アメリカでは、セカンドストリートのようなリアル店舗の方が勝ち筋がかなりありそうだと思った。

アメリカだと、庭付き一軒家にガレージがついているライフスタイルで、ガレージに使わないモノが大量に置かれている。そして捨てることができないみたいな生活が多いと思われる。最終的に引っ越しなどの機会「ガレージセール」で一気に安く手放したり、譲渡する。
「こんまり」ブームもそういった背景を前提にしている。

一方のTSUTAYAは、地方郊外へのビジョンを描くのが難しいとのことだが、おそらく地方で、そこまで最先端のカルチャーのトレンドを追う方法が、スマホになったからではないだろうか。

●グローバルかローカルか
割と抽象度の高い空中戦だけど、両者の思考の対立はけっこう考えさせられる点があるように思った。
特に柳井さんくらいの世代までは、グローバルで勝たないと、小さい日本のような国はプレゼンスを失うみたいな発想が強かったと思う。
逆に前澤さんは、ローカリティを磨くことで、グローバルのプレゼンスを取ろうみたいな発想だと感じた。

あまりにグローバル化して、価値観がリベラル化、同一化に向かうなか、今は世界的に、ローカルへの回帰、右傾化の流れがあると思われる。
欧米のキャンセルカルチャーには、(見えないところで)自分たちを支えているローカリティをすべてキャンセルするんですか?というちょっと蔑んだニュアンスが含まれていると思う。
全体的には、リベラル化の流れが止まることは考えづらい。だがそんななかでも、人間の思考や身体は、ローカリティの中でしかワークしない面が必ずあると思う。
グローバルとローカルの対立が、軋みをあげているなか、その中道を見つける作業が、この先数年の課題になるのではないか。


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