レバノンでのテロとサプライチェーン
断定するのは早すぎると思うが、イスラエル組織モサドの秘密工作の可能性が出ている状況のようだ。サプライチェーンのどこかに関与しているのではとの指摘をBBCがしている。
ソ連崩壊から、世界はグローバル化した。
中国も毛沢東が壮大なミスをしたあと、鄧小平から経済解放し、世界とつながってきた。
だが、そのバックラッシュが少しずつ顕在化しているとも言えそうだ。
EVや半導体などの、対中からの輸入に関税がアメリカでかかるようになっている。自前で調達できないと信頼性が担保できないというくらい不信感ベースの経済取引になる可能性もある。
もちろん、これまでもサプライチェーンの中身なんて、チェックする術はなかったし、そこの安全性を担保するものなんてなかった。だが、いまはグローバルにつながった世界へのなんとなくの信頼を調達するのが、難しくなってくるように思える。TSMCなどが日本に作られているのも、それが理由だ。サプライチェーンがくっきりと分かれて、物価が上昇する可能性も考えておいた方がいいのではと思っている。
映画ラストマイルでは、荷物に爆弾が仕掛けられる表現になっていた。サプライチェーンのどこかに侵入して、工作を実行できる。
偶然だろうけれど映画の想像力が、こんなところとシンクロしているように見えるのだ。