二世に生まれた。出口はまだない。【中学生編】3
虹色通りについての詳細は、メンバーであるららみぃたんさんの記事を一度お読みくださるととても分かりやすいかと思います。
宜しくお願いします。
※
中学三年生。俗に言う「受験生」になった頃。
我が家は三つ年上の姉も大学受験に向けてラストスパートだったため、家の中は今まで以上に居心地が良くなかった。
私はサボり癖があるため成績が伸び悩み、とうとう塾を二つ掛け持ちすることになる。
あの頃は姉ともあまり顔を合わすことがなく、会話をすることがあってもお互いお気楽ムードにはなれなかった。
母は険しい顔をしているか、こちらに背中を向けているだけで。
父との会話はあまり内容を覚えていない。
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