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2022年 夏の巡礼旅③~須佐神社・須我神社~

岩見の物部神社を後にして一路、須佐神社へ。

須佐神社

須佐神社(すさじんじゃ)
【創 建】不詳
【御祭神】須佐之男命 (すさのをのみこと)
     稲田比売命 (いなたひめのみこと)
     足摩槌命 (あしなづちのみこと)
     手摩槌命 (てなづちのみこと)
【社 格】式内小社/国幣小社
【鎮座地】島根県出雲市佐田町須佐730

 過去何度か伺っていますが、いつもは人も少なく静かですが、この日は賑やかで屋台も出ていました。「切明神事(念仏踊り)」という花を飾り、花に神様をお迎えして、秋の豊作を祈る神事のようです。自分が到着したときは、拝殿にて神職による神事が行われていました。午後に、念仏踊りが奉納されたようです。

切明神事の花飾り

神門

 この日は神事が行われていたため、いつもは閉じている扉が開いていて、中を拝むことができました。

拝殿・本殿・鎮守の森

拝殿
拝殿の注連縄
大社造りの本殿(右)と弊殿(左)

 日本で唯一、須佐之男命の御魂をお祀りしている神社だけあり、境内の空気は清々しく、そしてこの社殿からも迫力が伝わってきます。そして本殿の後ろにある鎮守の森も、もの凄くパワーを感じます。

御神木の大杉

天照社

 須佐神社の道を挟んで反対側にある末社「天照社(あまてらすしゃ)」。その名の通り、天照大神をお祀りしています。数年前に建て替えられて綺麗になっています。

御朱印

 昨年伺ったときには、天照社の御朱印はなかったのですが、いただけると言うことで拝受。両方とも直書きでいただきました。

須我神社

須我神社(すがじんじゃ)
【創 建】不詳
【御祭神】須佐之男命
     稲田比売命
     清之湯山主三名狭漏彦八島野命
    (すがのゆやまぬしみやさろひこやしまのみこと)
【社 格】県社
【鎮座地】島根県雲南市大東町須賀260

 須佐之男命が妻である稲田比売命と宮を構える場所を探しているときに、この地にたどり着き「この地が清々しい」といって宮を立てたのが始まりと言われています。それが「日本初の宮」と言う由来です。
 また、
 『八雲立つ 出雲八重垣 つまごみに 八重垣つくる その八重垣を』
と歌を詠んだことから「和歌発祥の社」とも言われています。

歌碑

 鳥居をくぐると神門があり、その先に歌碑がある。この歌碑の横の石段の上に社殿があります。

拝殿・本殿

拝殿
本殿

 こちらも典型的な大社造りの本殿です。やはり大社造りは力強さを感じます。ちなみに、アマテラスを祀る伊勢の「神宮」、オオクニヌシを祀る「出雲大社」が非常に荘厳で立派なのに対して、スサノオを祀る「須佐神社」や「須我神社」は、やや地味なイメージを感じます。
 記紀に出てくるスサノオのイメージと「出雲国風土記」に出てくるスサノオのイメージもだいぶ違うんですよね。恐らく多くの人が知っている(と思われる)スサノオのエピソードと言えば「八岐大蛇の退治」ですが、これ、「出雲国風土記」には出てこないんですよね。この辺りも、古代史は色々と謎が多くて面白いですね。わからないからこそ、面白い(^^)

奥宮(夫婦岩)

八雲山中腹にある夫婦岩

 須我神社から車で数分走らせると八雲山の登山口に到着します。しばらく山道を歩いて行くと見えてくるのが、夫婦岩です。大小3つの石がありますが、大きいのがスサノオ、次に大きいのがイナダヒメ、そして一番小さいのがお二人の子のヤシマノミコトが祀られています。とても不思議な空気に満ちていますね。

御朱印

 こちらは社名も印なのですが、それはいいのですが、前回いただいたときもそうでしたが、インクをしっかりつけて下さっているのか、にじんでしまうんですよね(^^ゞそれがちょっと残念・・・


 さて、ここから少し車を走らせて目指すは松江市は美保関。初参拝となる美保神社を目指します。

(つづく)

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