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シュタイナー教育のギモン

ということで読んでみる。

第一回   一九一九年八月二十一日

 皆さん、私たちが私たちの課題を正しく果たしたいと思うならば、私たちはそれを、ただ知的で感性的な仕事にすぎないと思ってはなりません。

ルドルフ・シュタイナー

「私たち」とは誰のことか。「私たちの課題」とは何か。
突然「第一回」が始まったのでとっつきにくい。あまり親切な本ではないようだ。


付録の初版(1932年出版)の序文を読んでみる。まだ理解しやすい。マリー・シュタイナーという人が書いている。

  • この本の文章はルドルフ・シュタイナーが自由ヴァルドルフ学校の教員たちに向けて行った講演の発言である。

  • 彼は”人間”について、「心的霊的な存在としての人間」という存在があり、これと生きている人間とを包括したものが”人間”だと考えていた。

  • その”人間”論(=「一般人間学」)に基づいた彼の教育学を伝えよう、実践しようとしていた。

ルドルフ・シュタイナーは私学創立者といったところだろうか。
この序文の端々に出てくるのだが、「授業は芸術であり、教師は芸術家である」といったような考え方がざっくりと理解できた。

この本のタイトルである『教育の基礎となる一般人間学』について、もう少し長い記述があった。

ヴァルドルフ学校を創設するに先立ち、その学校の先生となるべき人たちのために講習会を行いまして、生命なきものの内から再び生命あるものを人間の中に目ざめさせる「教育芸術となり得る人間学と教育学」を基礎づけようと試みました(中略)

ルドルフ・シュタイナー

”生命”の表現は理解できないが、現状の教育に異を唱えて学校を設立するに至った、ということであろう。

一般的な、学問を教えるという教育方法では”人間”が発展しない。
「総体的な社会存在の中で調和的に生きる」ために、「知識として人間の魂の中へ流れ込んだ瞬間に、直ちにそこで愛として生きる力を展開し、活動する意志として、魂の温かさをもつ仕事ぶりを発揮する」学問が必要である。
それを行っていくのがシュタイナーたちの”教育芸術”である。

と、いうことのようだ。


ちなみにこの序文、12ページのうち実に約10ページが「ルドルフ・シュタイナーの開講式における言葉」である。

序文とは……。

これ本文読むのに必須では?
マリー・シュタイナーは誰なのか結局わからず。

ちなみにググったら再婚の妻らしい。



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