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2秒で最高の決断ができる直観力。直観力を鍛える 「IDCA サイクル」

今回は、直観についてです。

この記事でわかること

・直観とはそもそも何?
・直観力を伸ばしたい
・直観力を鍛える方法

こんな疑問に答える内容を書いています。

この記事で書いているのは、直観とは何か、直観力の鍛え方です。

今回の内容は 直観力 - 2秒で最高の決断ができる という本から、直観について書いています。

直観とは何か

本書では、直観とは次のように定義しています。

 「論理的な思考や意識的な観察を介さず、無意識に意思決定や判断が行われること」 

直観を 「脳の判断の仕方の1つ」 としています。「どちらがいいだろう」 などと意識して考えずに、感じたまま・見たままの情報で理性が入る前に瞬時に判断します。

この定義で言えば 「直観で決めよう」 と意識した時点で、その判断方法は直観ではありません。直観で決めると意識する前の、選択肢を見た瞬間に思い浮かぶ答えが直観によるものです。

なお、本書では 「直観」 と 「直感」 は、どちらも意味合いは変わらないと書いています。この本では直観で表記を統一しています。

直観の根拠は 「なんとなく」 ですが、直観は過去の経験が根拠や裏付けになっています。以下は本書からの引用です。

 「なんとなく」 という直観には、ちゃんと根拠があるのです。

直観とは、「脳がこれまでインプットしてきた経験や学習のデータベースから、無意識に手がかりやヒントを見つけてそっと教えてくれる答え」 のこと。

データベースから引き出してくるプロセスが無意識かつ超高速で行われるため、「ピン!」 と思いついたように感じてはいますが、その答えには 「過去の経験の記憶」 という立派な根拠や裏づけがあります。

(引用: 直観力 - 2秒で最高の決断ができる

では、どうすれば直観を磨くことができるのでしょうか?

直観力の高め方

自分の直観力を高めるために、本書で参考になったポイントをご紹介します。

直観力を高める方法
・まずは自分の直観を信じる
・直観を活かせている人は、最初の直観を覚えている
・自分の直観に従い行動する (例: 新しいことを始める、やめる、断る) 
・直観を検証する (例: 論理的な思考からの結論、直観に従って行動した結果どうなったか) 

直観がうまく働かないのは、成果を求め過ぎる状況においてです。

本書では、人は成果を求め過ぎると失敗を恐れ創造性が低下する傾向があるとします。不退転の決意や背信の陣では慎重になりすぎて、直観という自分でも 「なんとなく」 としか言えない判断を信じて貫くことが難しくなります。萎縮してしまい、直観からの創造性を発揮することもできません。

成果を求め過ぎるなどの脳にストレスがかからないリラックスした状態を保つことも、直観力を向上させるポイントです。自分の内側から生まれる内発的動機づけによって行動しているほうが、直観的にひらめいたり、直観は鋭くなります。

思ったこと (2つ) 

ここからは、本書を読んで思ったことです。2つあります。

読んで思ったこと
・直観力を高める IDCA
・余白の大切さ

[思ったこと 1] 直観力を高める IDCA

直観力を鍛える方法は IDCA です。

IDCA とは、PDCA から P を I に変えたものです。

Plan ではなく Intuition (直観) から始まるサイクルをまわします (IDCA そのものは本書には書かれていません。私が考えたものです) 。

具体的には、

IDCA サイクル
Intuition: まずは直観に目を向け気づくこと。自分の直観を信じる
Do: 直観に従って行動する
Check: 直観に従った行動を検証する。直観によって行動した結果、どうなったかを振り返る
Adjust: 直観を振り返ることによって、直観という無意識の暗黙知を形式知にする (経験として蓄積し次に活かす) 

直観力を高めるために大事なのは、この IDCA サイクルをいかに多くまわすかです。

IDCA には、本書で説明されていた直観を鍛える方法が含まれています。PDCA の考え方をベースにしているので覚えやすいです。

[思ったこと 2] 余白の大切さ

本書で興味深いと思ったのは、直観がうまく機能しないのは成果が過度に求められるなどの強いストレス下においてです。

失敗は許されないような状況です。直観だけではなく創造性も低下するのも興味深いです。

大切なのは、適度にリラックスができるか、自然体でいられるかです。そのために普段から意識したいことは、自分の中にどれだけ余白を持てているかです。

余白があるためには、考えないこと・やらないことを決められるかです。

本書を読んで思ったのは、捨てる決断の判断にも直観を活かせるということです。

直感的に、わくわくしない、楽しいと思えない、なんとなく引っかかるようなことは潔くやらない決断をしてみると、このプロセス自体も直観を鍛えることができます。

まとめ

今回は、直観についてでした。

最後に記事のまとめです。

直観とは、論理的な思考や意識的な観察を介さず、無意識に意思決定や判断が行われる。
脳の判断の仕方の1つで、感じたまま・見たままの情報で理性が入る前に瞬時に判断する。
直観力を高めるほうほう 
・まずは自分の直観を信じる
・直観を活かせている人は、最初の直観を覚えている
・自分の直観にしたがって行動ができる (例: 新しいことを始める、やめる、断る) 
・直観を検証する (例: 論理的な思考からの結論、直観に従って行動した結果どうなったか) 
直観力を高めるために IDCA サイクルをまわす。Plan ではなく Intuition (直観) から始まるサイクル。
Intuition: まずは直観に目を向け気づくこと。自分の直観を信じる
Do: 直観に従って行動する
Check: 直観に従った行動を検証する。直観によって行動した結果、どうなったかを振り返る
Adjust: 直観を振り返ることによって、直観という無意識の暗黙知を形式知にする (経験として蓄積し次に活かす) 

最後に

本書には、直観が今後ますます大切になる理由を、直観こそがコンピューターは及ばない人間にしかできないことであるとしています。

これからの時代に、人がコンピューターや人工知能の台頭から生き残るための切り札だと言います。論理的な計算や分析では到達できない領域で答えを出すために、直観を活かすことが大切であるという考え方です。

本書は、直観とは何かを考えさせてくれる本です。

どうやって直観力を高められるかにも示唆が得られます。IDCA というサイクルの考え方も、読んでの気づきでした。


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