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表現とコミュニケーションを分けてデザインする


こちらはラジオ「長澤翼のとなりの席」でお話した内容です。
音声の方がご都合が良い場合は下記より音声にてご視聴いただけます↓

■「表現」と「コミュニケーション」は分けてそれぞれデザインする
アート作品で言うのであれば、表現とは作品に帯びているもので、コミュニケーションとはその作品が起点になってうまれるものと言えるのではないでしょうか。
僕が手掛けている一文字アートもコミュニケーションはきっかけを意識しております。


前回の個展で言うのであれば、僕と繋がりのある方が遊びに来てくださって、お客さん同士が繋がってゆくということがありました。
しかしこれは偶然ではなく、そうなりやすいように設計している部分があります。例えば、前回は会期中に個展会場にて写真教室を軸に繋がってゆく瞬間を実際に目の当たりにしてます。コミュニケーションを創出するうえで写真教室で意識したことは、少人数制で講師や他の参加者とコミュニケーションが密に取れるように設計していたことです。参加者は4人というかなり小規模な内容で写真教室を行いました。因みに写真教室は僕が講師をした訳ではなく、僕の活動写真を撮ってくださっているカメラマンに講師を務めていただきました。写真教室から生まれる繋がりは、商品やサービスが入り口となり、写真教室という「共通言語」を軸にコミュニケーションが促進していきます。参加される方も多様なので、この時の体験というのは、もうお金では買うことはできません。
僕の個展というのはあくまて表現したいことの入り口であり、本質的にはこの期間中に生まれるコミュニケーションの創出が目的です。その先にそれぞれの心に残った何かががアートということになる訳です。

個展もいよいよ残り2日となりました。 色々な方の支えで活動できることに感謝が尽きません。いつもいつもありがとうございます🙇🏻‍♂️ 【詳細】 HITOMOJI-おもいでの奇跡展- 会場:喫茶ナチュラル 会期:2022年3月29日(火)~4月9日(土) 時間:11:00 〜 21:00 定休日:日•月曜 料金:無料 撮影:フォトスタジオ青梅 大舘 洋志 さん

Posted by Tsubasa Nagasawa on Thursday, April 7, 2022

僕はあまりザ・ギャラリーというような場所で個展をやりません。
美術品の展示に特化したギャラリーという場所で個展を行わないのも、僕の狙いの表現場所として相応しくないからです。
作品を見るための環境が整っている事は大前提ですが、それが全てではありません。見る為の環境よりも作品を見ながらご飯を食べられたりするカフェがyラリーでの開催がほとんどです。理由はお越し下さった方々とコミュニケーションをとりながら時間を溶かす心地よさを感じられることを大切にしているからです。
今という瞬間は次の瞬間には過去となりますが、しかしそれは過去と分離しているものではなく連続的な一瞬として今につながり、今は未来を作っていきます。
今という時間を会場で過ごしていただくこと自体が「想い出」となり、今という形の表現をリアルタイムで行なっています。そしてその具体的な視覚的なアプローチの代表が僕の場合は「ぬりえ」です。
会場で行った一文字アートの「ぬりえ」は今的な表現ですが、終わった後は過去の想い出という過去軸になります。しかし、そのぬりえがそれぞれの想い出の表現であり、そこから派生する人と人との繋がりが
コミュニケーションです。
大分わかりづらくなってしまいましたが「表現」と「コミュニケーション」の領域を意識しながら企画していくことは重要なのではないだろうか?といのが今回お伝えしたいことです。
たまたまそこに置いてある何かは、実は大切な表現やコミュニケーションの布石であり、緻密なデザインによって成り立っているのかもしれません。
これから先は「表現」と「コミュニケーション」の領域を意識しながらイベントなどに遊びに行ってみると面白い気付きがあるかもしれません。

https://lit.link/hitomoji


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