誰がそれを言うのか
同じ立場の人たちと同じような内容を話して、同じような返事をもらった。
今回はその返答がどうこうというよりも、こちらの受け取り方が全く違ったので、私の中で学びになったので記録することにした。
今回は立場が私よりも上の人物二名と話した。
片方は担当を引き継いだ大先輩、もう一人は直属の上司である大先輩。
話した話題は異なるものの、私が取り組みたいという提案をした時の学び。
直属の上司に対しては、今まで話してきた中で他者を非難するというか小馬鹿にする、誰かを傷つける笑いのようなことをするので、内心あまりこの人のことを好きになれなかった。
知識や経験は豊富なので指摘することは的を得ているのだけど、経験が長いゆえだろうか、いろんなトラブルに遭ってきたようでその時の話を例え話にするときは大抵「相手がヤバいやつだった。そういう人たちもいるから●●した方が良い」のような言い方をする。
もう一人の担当を引き継いだ大先輩は、物腰軟らかな話し方をするが、割とドライな部分を持っていて数字にシビアだったりする。最初は強面の見た目からは想像できない穏やかな声と話し方で驚き、たまに見えるドライな部分にも驚かされた。
こんな二人に、こういうことをやりたいんです!と相談したとき、結論から言うと二人は同じような回答をした。「他の人たちから特別扱いされているとジェラシーをもたれる可能性がある」
自分はまだ短絡的でやりたいこと、自分の仕事のことしか考えていなくて、他の人の仕事に影響が出る、他の人に嫉妬心を生ませてしまう可能性があるなんて考えられていなかった。
どちらの話を聞いても、まだ視野が狭かったなと反省はしたが、二人と話した後の気持ちが反省以外はまるで違った。
直属の上司のときは、不満と苛立ちが心を占めていた。
私と同じようなことをやる人とやらない人がいて、やらない人のことばかり考えて、その人たちと足並み揃えようとするからいろんなことができないんじゃん。あなたがやっていないだけじゃないか。それを理由に私の行動を制限するのっておかしいのでは。と。
自分で文章にしていて恐ろしく生意気な考え方だなとも思ったが、本当に率直にそう思った。
つまりはすこぶる頭にきていたのである。
一方の大先輩の時はというと、納得と向上心が生まれた。
そういうことがあるのか、確かに自分ではなく他の人たちにも仕事を増やしてしまったり迷惑になってしまう可能性があるな。それだったら、そうならない方法で何かできないか。
圧倒的に前の自分の気持ちと全然違ったのには自分でも驚いた。この受け取られ方の違いは絶対に自分の今後の仕事のヒントになると思って、今回解明しようと文章にまとめたのだ。
さて、長い前置きをやっと終えた。
次からはどうして同じようなことを言っていたにもかかわらず、こんなにも受け取り手の印象や気持ちが違うのかと考えていく。
考えうる理由を列挙してみよう。
・声が落ち着いているか(攻撃するような声色でないか)
・(これは個人の癖の部分な気がするから仕方がないかと思うが)話出す時に鼻で笑う仕草の有無
・相槌をうっているかどうか(相槌の打ち方も「あー」「えーっと」ではなくて、「うん、なるほど」のように一回相手の話を受け入れるようなものかどうかも大事だと思う)
・たとえでこういう人もいたという話をするときに、その人をヤバいやつという意味合いが含まれているのか、そういうタイプの人もいると淡々というのか
・終始否定的な雰囲気や表情をしているのか、フラットな受け取り方をしているのか
・否定的な言葉を使っているか、否定ではなくこういったパターンもあるという言い方で遠回しにリスクを伝えているのか
このあたりかな。
他にもきっと理由があるんだと思う。直属の上司は今までの嫌な気持ちが蓄積されて、真っ直ぐ言葉を受け止められていないだけかも。いやいや、そもそも相手をその状態にしてはいけないんだよ!
こういうことが理由でコミュニケーションをする中で不和を生むということを知識として知っていたけれど、改めて自分が嫌な気持ちを受け取る側になったのでものすごく実感が沸いた。
自分が誰かと話すとき、それこそ信頼されたいと思っている時には、話し方や使う言葉、表情、声色などに配慮していきたい。
そんないろんなことを考えながらしゃべるなんて疲れちゃう!という思う気持ちもあるが、もし相手に好意を持ってほしい、信頼をおいてほしいと思っているなら頑張ってみたい。
それに意識しながらの時は大変かもしれないけど、それを無意識にできるようになったらただ話しているだけなのに人から頼ってもらえたり嬉しいことが起こるようになるだろうね。
逆に、人に不快感を与える話し方を無意識にするようになった時が1番恐ろしいことになるんだと今から肝に銘じておきたい。
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