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Webライターの専門性とは?|現役ITライターが解説する市場価値と身につけ方

こんにちは、BtoBライターの内藤翼です。IT業界での20年の実務経験を活かし、BtoB領域のコンテンツ制作に携わっています。いつものように、自己紹介から失礼いたします。

DX・AI・クラウド・SaaS・セキュリティ領域を中心に、1000本以上のBtoB記事を手がけてきました。事業会社での実務経験を活かし、技術の価値を成果につなげるコンテンツ制作が得意です。

導入事例:年間20本、技術ホワイトペーパー:年間20本、サービス紹介LP:年間30本、技術コラム:年間50本ほど手掛けています。

導入事例、ホワイトペーパー、サービス紹介LPなど、専門性の高い技術コンテンツをお求めでしたら、ぜひ下記よりご相談ください。


「専門性を持った方が良いのか、それとも何でも書けるジェネラリストを目指すべきか」

これは、多くのWebライターが悩むポイントですよね。私自身もライターを始めたときに、どちらに進むか悩みました。

ポジショントークになることは承知の上で、私は「専門性を持つべき」という立場を取らせていただきます。なぜなら私自身が、専門性がもたらす圧倒的なメリットを実感してきたからです。

「何でも書ける」というのは、確かに魅力的なスキルです。しかし、専門性を持つことで得られるメリットの方が、キャリアの安定性という点でより大きな価値があると考えています。

専門ライターの具体的なメリット

1. 圧倒的な単価の優位性

専門性の高さは、そのまま単価に反映されます。以下はあくまで参考ですが、このような単価での受注も可能です。

• 一般的なWebライティング:1文字1〜3円
 商品紹介や企業情報など、基本的な情報を整理して書く案件が中心です。

• 専門技術記事:1文字5〜10円
プログラミング言語の解説や、システム構築の事例紹介など、技術的な知見が必要な記事です。

• 業界分析レポート:1文字10〜15円
市場動向の分析や、技術トレンドの予測など、高度な専門知識と分析力が求められる案件です。

2. 作業効率の大幅な向上

専門性があることで、以下の点で効率が格段に上がります。

• リサーチ時間の短縮
例えば、AIに関する記事を書く場合、機械学習の基礎知識があれば、一から調べる必要がありません。実際に私の場合、リサーチ時間が一般ライターよりも大幅に短い時間で済んでいます。

• 信頼性の高い情報源へのアクセス
業界専門メディアや研究レポートなど、質の高い情報源を把握できています。記事の信頼性が向上し、クライアントからの評価も高まります。

• 専門家へのインタビュー対応
技術的な質問や掘り下げた議論ができるため、より深い内容の記事作成が可能です。実はこの要素が非常に大きく、単価にも影響を与えます。

3. クライアントとの信頼関係構築

専門性があることで、クライアントとの関係性が大きく変わります。

• 打ち合わせ・取材での安心感
技術的な議論ができることで、クライアントが安心して案件を任せてくれます。実際、ある企業様からは「技術が分かるライターを探していたので助かります」と、何度も言っていただけました。

• スムーズなコミュニケーション
専門用語を理解していることで、クライアントの意図を正確に把握できます。「ライターに説明するのが大変」という不安を解消できるのです。

• より深い提案が可能に
業界知識があるからこそ、クライアントの課題に対して具体的な提案ができます。「こういう切り口で記事を書いてはどうでしょうか」という提案が喜ばれることも多いです。

4. 専門性による波及効果

興味深いことに、専門分野を絞ることで、かえって仕事の幅が広がる効果があります。

• 近接分野からの依頼
例えばITの専門性を活かして、IT×製造業やIT×医療などの、幅広い業界の案件も担当できるようになりました。

• 異なる文書種別への展開
技術記事だけでなく、プレスリリース、サービス資料、セミナー原稿など、様々な形式の依頼をいただけるようになります。

• 総合的な提案機会の増加
コンテンツ戦略全体のアドバイスを求められるなど、単なる執筆以上の価値を提供できる機会が増えてきました。

専門性を築くための具体的なステップ

Step 1:専門分野の選定

以下の3点を重視して選びましょう。

• 自身の興味・経験の活用
趣味や前職での経験など、すでに知識のある分野を活かすのが最も効率的です。

• 市場性の確認
IT、金融、医療など、情報ニーズの高い分野を選ぶことで、案件の安定確保が可能です。

• 継続的に学べる分野かどうか
長期的に関心を持って、学習を続けられる分野を選ぶことが重要です。

Step 2:専門知識の身近な習得方法

誰でも始められる効果的な学習方法をご紹介します。

• 興味のある分野から始める
趣味や前職での経験など、すでに知識のある分野を活かすのが最も効率的です。私の場合も、元々ITが好きだったことがIT分野専門ライターの出発点でした。
→ 毎日のニュースでその分野の記事を追うだけでも、着実に知識は増えていきます。

• 小さな案件から始める
はじめから高単価案件を狙う必要はありません。小規模な記事案件でも、その分野の案件に絞って受注することで、自然と専門性が身についていきます。私も最初は1文字0.3円程度の案件からスタートし、実績を重ねながら単価を上げていきました。

• 実務を通じた学習
記事を書くために調べること自体が、最高の学習機会となります。
分からない用語は丁寧に調べ、記事に使った専門用語や説明は自分用にストックしておくと、次回から使い回せます。

• 情報収集の習慣化
その分野のニュースサイトをブックマークして、通勤時間などに目を通す。
YouTubeやPodcastなど、移動中でも情報収集できるメディアを活用する。
SNSで業界の有名人をフォローして、最新情報をキャッチする。

• 執筆を通じた知識の定着
分かりやすく説明するために調べることで、自然と理解が深まります。
一度書いた内容は確実に自分の知識として定着するので、小さな案件でも大切にしましょう。

まとめ:専門性は最強の差別化要因

専門性は、必ずしも最初から完璧である必要はありません。自分の興味ある分野や経験のある分野から始めることが、長続きのコツです。私の場合も、ITやテクノロジーが好きだったことと、長らくビジネスでITに携わっていたことがIT専門ライターとしてのキャリアの出発点でした。

最初から「専門家」を目指す必要はありません。「この分野なら人より詳しい」という程度の知識があれば、十分にスタートできます。

例えば:
・料理好きなら、フードコンテンツ
・育児経験があれば、子育て関連の記事
・前職が営業なら、セールス・マーケティング分野
・趣味が写真なら、カメラ・撮影技術の解説

このように、すでにお持ちの知識や経験を基盤にすることで、より自然に専門性を築いていけます。

大切なのは、その分野の案件を意識的に選んで受注し、執筆経験を積み重ねていくことです。一つひとつの案件が、専門性を高める機会となります。「完璧な知識がないから」と躊躇する必要はありません。むしろ、案件を通じて学びながら成長していく姿勢が、長期的な成功につながるのです。

ぜひ、自分の得意分野や興味のある分野から、専門ライターとしての第一歩を踏み出してみてください。その一歩が、より充実したライターキャリアへの扉を開くことになるはずです。

お問い合わせ

BtoB向けコンテンツ制作で、具体的な成果を出したいとお考えの方は、ぜひ内藤翼にご相談ください。20年以上のIT業界経験と1000件を超えるBtoB向け制作実績を活かし、最新トレンドを取り入れた効果的なコンテンツをご提供いたします。

お問い合わせは以下のURLから、お気軽にご連絡ください。

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