図書館で、誰かが選んだ本を読んでみる
「普段の自分では選ばない本と出会いたい」
そんなふうに考えている人もいるのではないでしょうか?
「本のコンシェルジェサービス」を利用するのも1つの方法ですが、図書館には、もっと手軽に利用できる方法があります。
1.テーマ展示棚、企画展示棚をチェック
図書館では、テーマ展示、企画展示、ミニ展示など名前はさまざまですが、あるテーマについての本を集めたコーナーを作って、本を紹介しています。
先日、近所の図書館に行ったら、今年の干支の「龍」にちなんだ本を集めた展示コーナーがありました。
私も図書館司書時代に何度か本の展示を担当したことがありますが、
・展示の時期にあった旬のテーマを考える
・展示で紹介する本を選ぶ(どういう切り口で本を紹介するのか)
・展示の見せ方を考える(どういう展示の見せ方をすると面白いのか。展示を見てもらえるのか)
などで、毎回悩みながら展示を作成していました。
ぜひ、図書館に行ったら、展示コーナーもチェックしてみてください。
2.誰かが借りた本をチェック
すべての図書館で実施しているわけではないのですが、「今日 返却された本」としてカウンターそばにコーナーを設けている図書館もあります。
図書館に返却された本は、返却処理をした後に書架に戻します(予約のついている本は、別途処理します)。「今日 返却された本」コーナーは、書架に戻すまでの本の仮置き場所なのですが、このコーナーにある誰かが選んで借りた本の中には、
「こんな本、図書館にあったんだ……。」
「なんか、おもしろそう。読んでみようかな?」
という本があるかもしれません。もちろん、この本を借りることができます。
3.「本の福袋」を利用してみる
近年、「本の福袋」を実施する図書館が増えています。年末年始に実施する図書館が多いので、もしかしたら、終了している図書館が多いかもしれません。
「本の福袋」は、図書館司書が選書した数冊の本を紙袋などに入れ、セットで貸出しするものです。
外袋には、中の本のテーマのヒントが書かれているので、利用者はヒントを手がかりに選びます。
例えば、岡山県立図書館のように、実施後に「本の福袋」の中身を紹介する本のリストを公開している図書館もあるので、本選びの参考にしてはいかがでしょうか。
図書館で本との出会いを楽しもう!
実は、私は「本の福袋」は見たことはあっても利用したことはないのですが、展示コーナーや返却本コーナーはよくチェックしています。どういうテーマで、どういう本が選ばれているのか、参考になります。
図書館は、本との出会える場所です。
図書館に本を借りに行く、返しに行くという手間はかかるかもしれませんが、図書館の本は無料で利用できます。借りて読み始めたけれど、つまらなかったら読まずに返却してもOKです。
図書館は使わないともったいない施設です。
2024年、私は図書館をフル活用する予定です。