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【雑記】バーチャル道頓堀飛び込みイベント裏話

どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)です。

2023年9月14日、プロ野球の阪神タイガースがセ・リーグ優勝を果たし、関西のみならず、日本全国歓喜と熱狂のムードに包まれました。大阪の道頓堀周辺はどんちゃん騒ぎを起こし、何人か戎橋から飛び込んだ人がいて、全国の様々なメディアが大きく取り上げられました。現実世界の熱狂は仮想の世界も同じく起こりました。その日に行ったイベント「バーチャル道頓堀でダイブしよう集会」から1年が経ちました。

「バーチャル道頓堀でダイブしよう集会」はバーチャル道頓堀の戎橋から飛び込むだけのイベントですが、飛び込み以外は雑談するだけのゆるい内容でした。

阪神タイガースの優勝マジックが近づいている頃、ちょうどM2だったので、「こんなイベントがあったらいいな」と、自分の思いつきでデザインの練習がてらに作り、夕方にX(Twitter)で投稿したら、予想以上にバズりました。

「バーチャル道頓堀でダイブしよう集会」のポスター

なぜ阪神の「アレ」を決めるために、バーチャル道頓堀で飛び込むイベントを思いついた理由は「バーチャルの世界にも道頓堀があるから」です。
バーチャル道頓堀で飛び込みできることを知ったのは、2022年ごろにあったユーザー有志のツアーです。バーチャルマーケットにあったパラリアル大阪(2022Summer、2024Summer)にある道頓堀は戎橋から飛び降りることができないように設計されている。それに対し、VRChatのユーザーによって制作したバーチャル道頓堀は戎橋から飛び降りた後、リスポーン地点に戻ります。clusterにも道頓堀はあるが、自治体によって制作されたものなので、戎橋から飛び降りた後、注意される仕掛けがあります。これらの中で唯一飛び込みできるのはVRChatのバーチャル道頓堀です。現実の道頓堀の飛び込みは許されないのですが、メタバース(VR)だけなら許されるから「あったら良いな」という発想でポスターを作りました。誰かやるかと思ったが、私は贔屓ではないし、VRをやっている野球ファンの知り合いがいないから、やってみようと決めました。
イベントのポスターをX(Twitter)で「(VRChat)関西部の人から怒られるんじゃないかなぁ・・・」と思いながら投稿したところ、関西部の代表である柳透さんから「飛び込んでもええよ」とあっさりと返事がきました。イベントをやるかどうか、簡単なアンケートもつけて様子を見たら、約570人の回答者の中の9割が賛成だったので、イベントを決行することになりました。

あれだけ人がイベントに注目したから、当日人はたくさん来るのは予想していて、一人で進行するのに大丈夫かと不安になりました。自分のノートパソコンのスペックは強いわけではないし、重くなって処理落ちたらどうしようと、心臓をバクバクとなりながらX(Twitter)をチェックしていた。その時に、VRのニュース動画を制作している団体の「WithVR」と、J-CASTニュースのカスマル記者(1代目?)から、取材の依頼が来ました。事前の時のやりとりをしたところで、不安が少し取り払った感じでした。
阪神のセリーグ優勝が決まり、先にスタンばってバーチャル道頓堀で待機し、取材班を待ちました。WithVRの代表とーたさんは面識があったので安心感がありましたが、大手Webメディアのカスマル記者がいることから少し緊張しました。WithVRの人と撮影のやり方など色々と打ち合わせしていたようで、私は「これで準備が整った、イベント成功できる」と期待しました。

イベント開始の夜22時。バーチャル道頓堀は大変賑わっていた。中にはVTuberの朝ノ瑠璃さんもバーチャル道頓堀の飛び込みの配信があって(※私のイベントと別のインスタンスで行われた)、パブリックもフレプラも関係なくワールドの同接は300人以上だった。2023年当時の同接数からしてみれば結構ありました。

私のイベントインスタンスでは、私のフレンドが大半でしたが、イベント目当てに来た人が多くいて、フレンド申請がたくさん来るようになり、しばらくして面識のない人もたくさん来るようになった。
セ・リーグ優勝の時は、私一人で大勢の人に一緒に飛び込むように指示するのが大変だったし、阪神の日本一になった時、関西部代表の柳透さんがアシストしてくれたのは本当に良かったと思いました。VR界隈で人気のあるDJの3Marcoさんがイベントのためにその場で突発DJを開いたり、熱烈な阪神ファンであるサウスさんが大はしゃぎになったりと、「勝利の後の宴はこれか」と思わず胸が熱くなりました。
阪神ファンのみならず、敵も味方も関係なくプロ野球ファンが集まり、野球談義したり、道頓堀で飛び込みたい人もいたりと、野球好きの間では大好評でした。

「バーチャル道頓堀でダイブしよう集会」が終え、ひと眠りにつき、朝起きた直後にバチャマガから記事が出来上がったり、取材協力したWithVRからは以下のニュース動画ができたと知って、私は驚きました。

メタバースの良いところと、阪神の38年ぶりの日本一を考えると、歴史の瞬間を体験することは大きなもので、Webメディアだけでなく、テレビにも取り上げられたとは想像つかなかったです。阪神の「アレ」とメタバースが当時のバズワードになり、一般の人が注目したことと、VR世界の歴史を残せたことは貴重な体験でした。
もしも、2024年のVRChatブーム時に、阪神優勝したら予想つかないほど人が殺到し、スタンミさんのような有名人が来たら思わず過呼吸になりそうだと思います。2023年に世間で少しでもVRの魅力が伝わったと感じます。

VRの世界に道頓堀があるからこそ、このイベントのおかげでVRChat関西部やバーチャル道頓堀に貢献できたのはとても良かったです。



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