伊勢と熊野への旅
🍁秋色に染まる伊勢と熊野を訪れました。
伊勢神宮は、3年前に訪れた「男性的な」雰囲気の出雲大社(質実剛健なイメージ)とコントラストをなし、「女性的」で華やかな聖地と感じました。
熊野古道は、歩くだけでエネルギーが満ちてきます。
神社の鳥居をくぐるたびに"When we walk through a torii gate, it purifies us."(鳥居をくぐると体が清められる)と、学生時代に暗唱した一文を思いますが、今回、日本で一番大きい「熊野本宮大社の大鳥居」をくぐる貴重な経験ができて感激しました✨
ツアーバスで読んだ本『快読シェイクスピア』(https://amzn.to/3fu4BXO )で、シェイクスピア作品の翻訳者・松本和子さんが
「日本の森と言えば山ですが、イギリスの森は平地なんです。これはすごい違いです!」
とおっしゃっており、まさに熊野古道を歩く直前にこの一文を読んだ自分は、息をのみました!
(しかしいつの間にか爆睡。主人に「何読んでるの?快眠シェイクスピア?」とツッコまれてしまいましたが…)
熊野の爽やかな古道を歩きながら、「このすごい傾斜で『真夏の夜の夢』や『お気に召すまま』はちょっと無理かな…パックやロザリンドは走ったら息切れするかも」と、謎の妄想をしたのも楽しい思い出です😃
『元イスラエル大使が語る神国日本』(https://amzn.to/3kZrgfJ)
も、古事記の神話を学ぶ大きな助けとなりました。
私は静岡生まれで、3カ月だけ静岡市の「草薙幼稚園」に通いました。草薙は皆さんもご存じの通り、三種の神器の一つ「草薙剣」の所縁の地です。そんな事情もあり、古事記は子供の頃から親近感があります。
元イスラエル大使のコーヘン氏は日本の歴史や神話に深く精通しており、「弟橘媛」(オトタチバナヒメ)が海中に入り、海神を鎮めてヤマトタケルを救うお話もこの本で久しぶりに読みました。弟橘媛は自分を犠牲にして、夫と船を救ったのですが、その時に詠んだ和歌の美しさ!
私はこのお話は、美智子上皇妃殿下の著書『橋を架ける』(https://amzn.to/396DgcZ )で初めて読んで泣きましたが、
コーヘン氏はそこからさらに発展させ、木更津(君去らず)と吾妻(ああ、妻よ)の語源が、ヤマトタケルの妻への愛から来ていることも紹介してくれました。
世界遺産に指定されている土地を訪れながら、日本の歴史と神話と言語が大きな輪で包括的に繋がっていることを実感していました。秋の美しさを味わい、とても素敵な旅となりました✨