曼珠沙華のミステリー
ごきげんよう、國枝志帆です。
赤い曼珠沙華にアゲハ蝶が止まっていて
綺麗でした。
彼岸花。曼珠沙華。
同じ花ですが、
私は曼珠沙華と呼ぶことが多いです。
好きな物語のタイトルなので。
「わたしはただ、お話を聞いただけです」
「だが、考えてごらん。なぜ松田屋さんがおまえを選んだのか」
悲しみは相通じると、一昨日、伊兵衛にそう言われたばかりだった。
宮部みゆき『おそろし』より
第一話 曼珠沙華
宮部みゆきさんの
三島屋変調百物語シリーズ。
江戸時代のカウンセラーの物語として
私は読んでいます。
おちかちゃんというお嬢さんが
座敷にお客さんを一人ずつ招き、
相手の打ち明け話を聞くという物語。
曼珠沙華の季節にはじまります。
第一巻の『おそろし』は
キレのあるミステリー小説です。
人間の内側の深みを感じます。
赤い曼珠沙華を見るたび、
「『おそろし』は本当に面白かったなぁ」と
良い本に出会えた幸福に浸れます。
最後まで読んでくださって感謝します。
あなたの今日が、
幸せな一日でありますように。
読んでくださってありがとう。コーヒー飲みながら毎日更新してます☕️