老舗料亭での意外な鍔の使い方
私共の歴史はその昔
金沢前田藩主お抱えの刀の鍔師でした。
その後塩梅屋(あんばいや)として簡単な食事処を始め
墓参りの途中に休憩される殿様のためにおもてなしをしたところ評判となり
生業として料理屋誕生となりました。
さて、この鍔は
巻いてあった絨毯などの巻き戻しを抑えるために置いた大きい鍔型の鍋敷。
文鎮、灰皿の蓋、襖の引手など多くの鍔型の品が私共にありますが
本物の鍔は
度重なる戦争時に国に供出したり、進駐軍(GHQ)に持っていかれたりしましたので
戦後、国から砲弾にできなかったと戻ってきたものが
10数点あるのみです。
玄関先にあるこの鍔型鍋敷、
本物ではないですが
絨毯を押さえるのに丁度良いのです。
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