館内は昔の品ばかり
来年の干支を出してまいりました。
後ろの金砂子二枚折(2枚に閉じる事ができる屏風)は
明治時代初期のもの。
金砂子技法は江戸時代から変わらない細かな作業。
竹筒に金箔を入れて振る作業を重ねていくうちに
景色が出来上がります。
つば甚の部屋や館内には
二枚折、屏風、襖、籐筵(籐むしろ)、お飾り、など
様々な品は古いものは室町や江戸時代からのものを使っていますので
それらを守る為
どんなに寒い冬でもどんなに暑い夏でも
お客様が滞在される時間帯のみしか冷暖房は作動しないのです。
ですから今は
外よりも寒く感じる中で
スタッフは雪だるま状態で暖かく着こなしながら
仕事をこなしています。
屏風は温めすぎると
ぴっと一本筋が入ったように破れますし
軸も湾曲してしまうのです。
そうしながら守り続けてきたら
現代まで残っていた、と言うことになります。
それに携わった先人達へ感謝しかありませんし、
今は若いスタッフが一生懸命守ろうとする姿勢にも
感謝なのです。
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