「嫌われる勇気」
アドラー心理学といえば「嫌われる勇気」と言われる程有名な本で
200万部以上売れたベストセラー本です。
この本でアドラーと出会う人も多いかと思います。
が、私は敢えて先日紹介した
『100分de名著「アドラーの教え」 』
から入りました。なぜなら漫画だから。
これまであまり触れた事のなかった心理学の世界に
文字情報から入っていく事に抵抗を感じたからでした。
結果としては個人的にはそれで正解だったような気がします。
「嫌われる勇気」を読み進めていくと
聞いた事のあるような例え話や内容がチラホラ・・・あれ?
どちらも岸見一郎氏の監修でした!
どうりで・・・
同じ著者(監修者)であり
アドラー個人心理学を紹介しているという事で
どちらの本も内容は大きく違いませんが
「嫌われる勇気」を読む中で漫画版「アドラーの教え」で感じた以上の
『怖さ』(?)を感じました。
フロイトの「原因論」や「トラウマ」の考え方では
自分ではどうしようもないなんらかの「原因」によって
今の自分があると考えることが出来ます。
ある意味『何かのせい』にして逃げることが出来るんです。
そうすることで安心出来たり諦められたりという
逃げ道が用意できるんです。
しかしアドラーの「目的論」では
『全ては自分の判断で選択している事で、自分に全ての責任がある。』
と考えます。
自分の弱さやだらしなさを突き付けられるようで
ダメなのは全て自分の責任。
「お前がだめだからお前の人生はダメなんだ!」
と責め立てられるようで
逃げ場のない怖さを感じざるを得ません。
「全ては他でもないあなたの責任なんだ。逃げるんじゃない!」
とでも言われているような感覚。
しかし、これは読む人やその時の精神状態によって感じ方が違うと思います。
考え方によっては
「誰でもない、自分の決断によって自分は変えられるんだ!
自分(の人生)は自分の望むように変えられるんだ!」
というメッセージにも捉えることが出来ます。
オリエンタルラジオの敦ちゃんがやってるYouTube大学でも取り上げられています。
興味がある人はみてみてください。彼は好意的に『プラスに』受け入れられたようです
https://www.youtube.com/watch?time_continue=30&v=N-fT1KjtGGA&feature=emb_title
ともあれ、アドラーの「個人心理学」をベースにコーチングをしていると言ってはいますが、
クライアントの性格・心理状態によっては
かなりのプレッシャーを掛けかねないのではないかという「気付き」が
「嫌われる勇気」で得られた一番の収穫ではないかと思います。