タスク管理は全体像からはじめよ
お気づきだろうか。
仕事は「全体像を把握すること」から始めるのがセオリーなのに、著名なタスク管理手法は、そうなっていないことに。
本noteでは、当たり前のようで当たり前になっていない「全体像からはじめるタスク管理」について書いてみたい。
そのためにはまず、「全体像」を定義する必要がある。
何が把握できたら、全体像を把握できたと言えるのかを定義するのである。
ここでは、
①what to do:何をやるのか(タスク軸)
②how to do:どういう段取りでやるのか(時間軸)
の2つの軸を設定する。
この2つの軸で仕事を把握することを「全体像の把握」と定義する。
そうすると、著名なタスク管理手法(GTD、タスクシュート)は、この2軸のどちらか一方を追求していることが分かる。
リストを詳細に可視化するGTDはwhat to do追求型であり、一日のスケジュールを詳細に可視化するタスクシュートはhow to do追求型である。
それに対して、「全体像からはじめるタスク管理」は、what to do/how to doの両方をバランスよく把握することを目指す。
具体的なイメージは次のようなものだ。
やる事を細かく分解しても、そのタスクが現実的に実行可能かどうかは分からない。
また、一日の流れを詳細化しても、やるべき仕事を全て達成できるのかが分からない。
だから、まずはざっくり全体を掴むことが重要である。
多くの場合、ざっくり全体を把握できれば、タスク管理はそこで終了。自信を持って、仕事に入ることができるだろう。
もし不安を感じる部分があれば、その部分にフォーカスして、さらに解像度を高めればよい。
仕事量に苦しんでいる人には、「todoを細かく書き出せ」でもなく、「一日のスケジュールを詳細化しろ」でもなく、「todoとスケジュールの両方をバランスよく見える化しろ」とアドバイスしたい。
何か問題があるときは、現状把握から始めることがセオリーである。そして、ものごとは常に多面的である。what to do/how to doの2軸で十分とは言えないが、まずはこの2軸を押さえるところから始めるのが基本だろう。
ここまで、「全体像からはじめるタスク管理」のイメージを書いてみた。
もちろん、全体像は、日々刻々と変わっていく。
だから、「全体像からはじめるタスク管理」を実践するためには、日々刻々と全体像を書き換えていくことが必要だ。そのhow toは、また別途。