#旅行記
ヤシの木酒、飲み放題。ここは天国?
インド先住民ワルリ族の村へ通いはじめて9年。ここまで読んでくださった方は、‘足るを知る’彼らの生活、早朝からの禅僧めいた掃除などストイックな人たちの村という印象かもしれない。しかし、実はここはヤシの木酒飲み放題。昼間、眉間にシワが寄るようなことが起きたとしても、夜はやいのやいのでハッピーハッピーなのである。
昼間から「ターリー(ヤシの木酒)、どうぞ」と言われることもある。「え? 昼間から?」と言
掃き清めから1日が始まる。まさに禅の境地
インド先住民ワルリ族の村にホームステイをさせてもらうようになって知ったこと。ニワトリのコケコッコ〜は、あたりが真っ暗なうちから響き渡るということ。そして土間で啼く声は鼓膜直撃の爆音だということ。
コケコッコ〜の次に訪れるのは、シャッシャッという終わりなき環境音。謎だった。しばらくして、執拗とも思える早朝のシャッシャッは、ホウキで掃く音だとわかった。
ワルリ族の村に訪れるようになって瞬く間に9年
そこにあるものを使う、だから牛糞の床
今このコロナの状況下、先住民をお手本にしたいことがたくさんある。その一つが牛糞の床だ。
インド先住民、ワルリ族の村へ最初に行ったのは2011年だから、瞬く間に9年。少なくとも年に2、3度は通ったし、ワルリ画家を日本に招いて壁画を描いてもらったこともある。狭い我が家に泊まったワルリ族もひとりやふたりじゃない。本当に長い付き合いになる。長すぎて、当たり前になってしまっていることもたくさんある。でも、