あなたの輝きがわたしの命。
仕事の事務所は日当たりが悪く、そのくせ夏は西日だけが鬼のように入り込むイケズな環境です。
自分の仕事机の真上に約2メートルの蛍光灯が2本あり、その明りの下でコツコツ仕事をしています。
ある日、何となく薄暗く感じます。
そもそもの日当たり事情もあり、まだ日も短い頃合いだったのでこんなもんかと思っておりましたが、思わぬお困り案件が発生します。
自分は暗い性格も相まって明りの弱さは気にしませんが、愛用の電卓はそうもいかないご様子。
乾電池ではなくソーラー電池仕様だから。
働ける元気の源は「明るさ」なのです。
その明るさの弱さに気付いた頃は、それでも頑張って自分の望む計算をしてくれていましたが、ある日記憶させているはずの消費税10パーセントを計算出来なくなっていることに気付きました。
そうです、覚えていられるだけの余力を、日々の作業で使い切ってしまうのです。
100円の消費税を計算するために「税込」ボタンを押しても、「100円」の表示。
当事務所だけ消費税が廃止されて嬉しい限り♪
「・・・まいっちんぐだわ」と思いつつ、ポチポチと「消費税はあるのですよ・・」と再度設定します。
すると「110円」で計算してくれます。
しばらくこれでやっていましたが、とうとう普通の計算が出来なくなって来ました。
100を5回足す途中でリタイヤしてしまいます。
一定時間で表示が切れるのではなく、計算途中で息絶えてしまうのです・・
まるで自分の喘息MAX時代の呼吸を彷彿とさせます。
辛いの、辛いのよぉぉぉ(号泣)
なんてことでしょう!!
そこで入力スピードを上げて、必要な数字を叩き出すことに尽力します。
心なしか業務スピードを上げる素敵な出来事に直面し、大切な事実を置き去りにして満足する日々を過ごします。
ですが、大切なことに目をつむる生活に終止符が打たれます。
業務スピードの上がった数週間後に、蛍光灯がご臨終・・・、チーン。
心が落ち着くので、お疲れの方はご一緒にどうぞ。
子どもの頃に地元のお寺さん主催の子ども会で、月に一回集う時に唱えていたことを思い出し、懐かしさに浸りました。
近所の電気屋さんとは、去年、給湯器交換のお見積りを頂いた時にエグエグな対応をされてから、微妙な距離感。
2メートル近い蛍光灯、どうしたものか・・
取り敢えずご臨終した1本を本体から抜いて、大きな川で型番を調べます。
蛍光灯の生産は近年廃止となりLEDへ全面移行となるので、これを機にLEDにしようかと思いましたが、在庫がある内は蛍光灯でいいや(安いから)と思い、大きな川へ発注をポチリ。
二日後に到着とのことで、瀕死の1本で細々と頑張ることが決定しました。
仮死状態へ移行した日々をやり過ごした待望の二日後。
午前中に到着のはずが、お昼になっても届く気配無し。
忍耐我慢!!忍耐我慢!!の「シコふんじゃった」気分を感じつつ、配送業者へお問い合わせしてみると、事務所の集配エリアじゃないところへ荷物が行ってしまっている、とのこと。
すぐそこに行きたいお店があるのに、魔の踏切で足踏みさせられる往年の下北沢を思い出します。
しかし、約三日を忍んで過ごしているので、しっかり待てる子になっています、死なないし。
期せずしてあみんの気持ちを体感。
コールセンターの方によると最短到着が14~16時とのことで「待ってまぁす☆」と愛想良く電話を切ります。
わたし、待~つ~わ、いつまで~も、待~つ~わ♪
・・と、お仕事をしている内に待望の蛍光灯2本入りが到着!!
張り切って瀕死の1本を取り出し、上を見過ぎて軽いめまいを起こしそうになりながら、NEW蛍光灯の2本をプルプルしながら取り付けます。
古い蛍光灯は取り替えた記憶が無いので、15年以上は頑張ってくれていたと思います。
ありがとうOLD蛍光灯さん!!!
ソケットのはまり具合を調整し、ここ数ヶ月で忘れていた100%元気な明るさの事務所が復活♪
眩しい、眩しいわっ!!と、小芝居を打ちながら仕事へ戻ります。
電卓を打ってみると息切れすることなく「輝いているあたいを見て!!」っと言わんばかりに100を5回足しても溌溂と発色。
電卓がご臨終と思って買い替えなくて良かったです。
消費税8パーセントと10パーセントの二通りを覚える機能はありませんが、多用する10パーセントが使えたらそれで良いのです。
8パーセントはそんなに計算しないので、手動で問題なっしんぐ。
液晶画面の端に若干の危うさが漂っていますが、中年の自分と同じ疲労度ということで、まだまだ仲良く頑張って行こうと思います。
(ケチの気長ってたまに良いことがあるわね by 心の奥さん)