あていの歯は枯れ木でやんす。
行きつけの歯医者さんは4カ月ごとに「定期検診」のハガキを送って下さいます。
数年前に前歯が欠けてしまい、ここは治療して頂いてもすぐに欠けてしまうため、定期検診毎に修復することにしています。
痛く無いので欠けても歯医者さんには行きません、ええ、行きませんとも。(謎の強い決意)
「歯が欠ける問題」以外に問題が無ければ、欠けた部分の修復と歯のクリーニングだけで、ツルツルの歯で帰って来られて、次の検診までフリータイムです。(何をするのか)
しかし、今回はまたも欠けている前歯の少し上に、マジックの細い方でチョンっと印を付けたような黒点が発生していて、そこを爪でチョンっとすると痛みが走ります。
さらに全ての奥歯周辺は歯磨きの時にだけ、イラっとする痛みが走ります。
冷たい飲み物を飲んでも何か食べていても痛くないため、虫歯か知覚過敏か判断の悩ましいところ。
口を大きく開けて鏡で確認したいところですが、顎関節症を発動する懸念があるため、取り敢えず知覚過敏用の歯磨き粉にて様子を見ています。
まあ、この歯磨き粉の凄まじい塩味の強さと、後引き感ったら・・(苦渋)
この「治療が長引く予感」を胸に抱えながら、本日検診に挑みました。
衛生士さんが「久しぶりにレントゲンを撮りますね」と仰るので、証明写真のように数枚パシャパシャっと撮影されました。
レントゲン室にひとり残されたので、微笑んでみました。
出来上がったレントゲン写真に、その口角の上がり具合は写っておりませんでした。
治療前に歯のクリーニングを始めるそうで「何か問題はありますか?」と聞かれ、先の前歯黒点問題と虫歯or知覚過敏問題について告白しました。
すると前歯黒点問題については「欠けた歯に(飲食で)着色されています。ですから虫歯ではありませんね。それとこの歯には神経が通っていないため痛みは本来感じません。」と。
「え? わたしの気のせいですか?」という、斬新な「気のせい」発言には、「いえ、骨折などで骨がくっついて治っているのに痛みを感じたりするような、季節の変わり目に痛みを感じるような、そんな感じなので本当は痛くないんですよ」っと。
「幻肢痛」方面ね、と理解。
神経が無いのに痛いなんてイケズだわ・・、自分の繊細さに震えます。
さらに「神経の通っている歯は、中心に通っている太い神経から枝葉のように更に細かく神経が走っていて、歯全体に栄養を送るのですが、この神経の無い前歯は栄養が行かないため、枯れ木のようになっていて、何かの衝撃があったときに折れてしまいやすいです。出来たら、その前に抜いた神経部分に土台を入れて人工歯を被せてあげることをお勧めします。」っと。
「枯れ木? ヒィィィ!!!」
犬神家の一族で、ラバーマスクの下の(偽)助清の素顔を見た時の母・松子:高峰三枝子さんのような雄叫びを上げてしまい、笑われました。
ハリセンボンのはるかさんは既に治療されていますが、以前は前歯の神経が死んでいて、歯の色が残念なことになっていました。ですが、「枯れ木」とは仰っていなかったような。
枯れ木の歯の色は生きている隣の前歯と同じ色だけに、ショック大。
さらに「歯磨きはとても良く出来ています。」のお言葉へ、褒められたので浮かれて「10分くらい、いつもネチネチ磨いています。」と朗らかに語ります。
ですが「歯茎が下がって来ている傾向がありますから、奥歯周辺の痛みは歯磨きのし過ぎで発生している可能性があります。」っと。
「電動歯ブラシを使っています。」と答えると「ゆで卵が傷付かない程度が理想的な強さなんですよ。」っと。
「でしたら、
黄身が飛び出そうなほど当てています」
と激白。
「あっはっは!!」っと、衛生士さんに大笑いされ「優しく磨いて下さい」と諭されました。
色々とショックを受けている自分を置き去りに「では、クリーニングを先にやっていきますね♪」と、衛生士さんはさっさと作業を進めます。
半分くらいクリーニングをしたところで、先生登場。
「欠けたところ、治して行きますねぇ」っと、チュインチュイン言わせながら、欠けた歯周辺の着色部分を削って行きます。
枯れ木宣言に心が乱れていたせいか幻肢痛は発動せず。
速やかに欠けた歯の治療が完了。
手鏡を渡されて前歯を見ていると、衛生士さんから「いかがですか?」と確認され、すっかり修復されたツヤツヤの前歯にうっとりしながら「素晴らしいです!」と心を込めて答えたら、また「あははは」と笑われました。
深刻じゃない治療は笑いを誘う傾向があるようです、ムフ~ン。
残りの歯のクリーニングをして頂いて、治療は完了。
舞い戻って来た先生に「枯れ木問題」についてダメ押しされ、治療先延ばしの雰囲気は醸し出せず・・・。
受付の清算時に次回の治療日を強制予約され、トボトボと帰宅しました。
インプラント的な要素を感じるのですが、歯医者さんのホームページをチラっと見ると自己免疫疾患持ちの自分は、ひょっとしたらこの治療はアウトかもしれず、しれず・・、しれず・・・、そうであれ!!と願ってみたり。
差し歯の方がいいなぁ、出来たら・・・。
近日、女子プロレスを観戦予定なので、場外乱闘になったらいの一番に逃げようと思います。
他に前歯を破損するような行動は無さそうなので・・、うひょひょひょ。
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