夏の幅の利かせっぷりったら。
子供の頃は夏はロングな休みもあるし、海に連れて行って貰えたりで楽しい季節でした。
大人になると20代くらいまでは邪な思いも含めて、楽しいと思える季節ではありました。
30代になると、鬱陶しくなってきました。
仕事が忙しく通勤電車や移動の日差しや汗ダラダラが疎ましいのです。
そして、来るは40代。
ただいま、中年ど真ん中の45歳ですが、ここ数年の暑さがただならないものと感じています。
そして、今年は猛暑とか言い出していて、去年一昨年もそれはそれは猛暑でしたが、もはや天井知らずとなりつつあります。
子供の頃の夏は、7月から始まり9月の頭くらいで、9月も終わる頃は、肌寒い日が混ざり始めて、長袖が程よい秋がやってきたように思います。
ここ数年は油断をすると5月の終わりから、夏が春を後ろから追いはぎのようにやってきて、春の楚々としたしおらしさを張り倒して、にんまりとした顔を見せます。
6月も半ばを過ぎると梅雨の頑張りをちょいちょい邪魔して身を乗り出しては、ダブルピースをしてテレビに映りたがるお子さまのように、視界に入り込んできます。
そして春を張り倒したように、梅雨のひとり舞台に乱入したまま夏が視線を独り占めして、図々しくも長ければ11月の頭まで居座るのです。
秋の影の薄さったら無いです。
大きい声で「秋、もっと頑張れ! もっと見ていたいよ!」と声援を送りたい気持ちです。
秋だねぇと思える期間は、もはや1週間あるかないかです。
紅葉のニュースが流れる3日程しか実態としては無いかもしれません。
そして強めだったり優しかったりする冬が分相応なだけ主役を務めます。
春と秋は夏に好き放題にやられて、存在が「桜」と「紅葉」のみで伝えられるだけで、暖かいも寒いも情報としては弱く思えます。
夏のジャイアン化が進んだら、梅雨のひとり舞台乱入どころか、高温注意報のリサイタルがロングランで敢行されてしまいます。
酔いしれて唄えば唄うほどに、気温が上昇し日差しが強くなり自分の日焼けも悪化してしまいます。
夕方の日差しが弱まった時間を狙って外出しても、腕が赤い日焼けでは済まず、黄色く膿んだように腫れあがる不快さったらありません。
甘食かメロンパンを貼ったような腕は、パンでは無いので見た目が本人でも気持ち悪く、他人様が見たら目を背けるか、泣かれるかもしれません。
子供の頃と今は気候の違いがありすぎて、比べようも無さそうです。
女優帽をかぶり、バカでかいグラサンをかけ、ポンチョを着用して外出したいと思いますが、ただでさえまともな勤め人が出歩かない時間にウロウロしがちなので不穏な雰囲気を醸してしまいます。
今年こそは荷物になっても日傘を買う分岐点の年かもしれません。
薄い長袖で今のところは日焼けをガードしていますが、本気の日差しの下で有効かどうかは心許ないです。
夏の気が緩んで欲しいのですが、緩んだら夏じゃ済まない猛暑を超えた新世界が開けてしまうかもしれません。
七分丈のズボンも絶対領域のように肌の露出部分は黄色く腫れあがる日焼けが勃発します。
スカっとしたイメージでしたが、もう夏は釘バットをブンブン振り回して追っかけてくる存在となりました。
せめて日陰にいるときは優しくして欲しいです。。
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