こんな時だから。
どんどんと窮屈な厭世観でいっぱいな状況になってきました。
自分はひとりで仕事をしているし、通勤も徒歩圏内なので世間のニュースを実感することは少なめでした。
割と時間の融通も利いて買い物等出掛けられるので、マスクは仕方ありませんが、ティッシュペーパーやトイレットペーパーに泣かされることもありません。
最近知り合いの仕事のお助けマンを依頼されて、交通機関での移動をすることがボチボチ出てきました。
同じ仕事を去年の秋頃にお助けマンしていたときは、乗り換えの駅のホームもごった返していて、電車もギュウギュウどころか乗れない状態。
仕方なくバスに乗って帰宅することもありました。
ところが、いまは電車も空いていますし、ホームも落ち着いている感じ。
時差出勤やテレワークが本当に浸透しているんだなぁ、と実感しています。
取引先は割とシビアな状態で、海外生産の自社商品が全く入ってこないらしく、日に日に商品の欠品数が増えていて、売れ筋どころか商品が枯渇しつつあるようです。
微妙な入荷はあるようですが、ニュースにある売上激減は逃れられない様子。
営業に出向こうにも案内したい新商品は無いし、現行商品も無いし、行くな来るな状態でにっちもさっちも。
日々、昼ご飯を買いに出掛ける道中に、学校が休校の子供があちこちにポツポツと。
スーパーも紙系は無いにしても、どこの棚も割と空間過多な感じで、品出しをするそばから「これが利くらしい」とウワサされる商品は瞬く間になくなって行きます。
ウィルスに本当に利くのかどうか・・・、まあ、健康にはなるでしょうから損はしないかと。
そして、日付としては今日(3/26)の昼にスーパーへ買い物へ行ったら、とんでもない状態で、生鮮食品から冷凍食品から、パンやらシリアルやらがスッカスカのレジ大渋滞。
前に歩いている人がカゴに何か入れると、それを見ている他の人もカゴに入れる、ヘンなお祭り状態に見えます。
これを見ていると、日中に休みたくても仕事の現場に出向かないといけない人たちは仕事の帰りにお店に寄っても何も買えない、環境的に辛い人たちも思うように必要な物が買えない、負のループに思えて辛い気持ちになります。
「必要な物を必要とする人たちに」とお願いしたって、目の前の状況を見るといらなくても買っちゃうんだろうな、と。
自分はとりあえず、昼ごはんの海鮮丼と夕飯の部材、切れかけている洗剤とか。
いつもはレジなんて並んで通るまで数分だけど、15~20分位並んで買いました。
今日こんなことになると思わない、昨日。
用事があったので上野へ行きました。
ラジオで紹介されていた本が面白そうだったので、本屋さんに。
ちょっと変わった本だったので、一人で見つけられず店員さんに聞いて無事購入。
せっかくなので上野公園の桜を、歩き花見して帰ろうと寄ってみました。
「大勢で集うな!!」のお触れはありますが、やっぱり見たいですよね、満開の桜を、東京の名所ですもの♪
シートを開いてどっしり宴会・大騒ぎの集団はパっと見て、いませんでしたが、自分と同じ感じで歩きお花見を楽しむ人で賑わってはいました。
夜桜が幻想的な感じでとても綺麗だったので、立ち止まってはスマホでパシャっと撮っていました。
すると、おじさんが「ちょっと撮ってもらっても良いですか?」と両耳イヤホンの自分に思い切った感じで話しかけてきました。
「良いですよ」とスマホを受け取って、おじさんと桜をパシャリと1枚。
おじさんが「もう1枚」と言うので、追加でパシャリ。
スマホを返して撮った写真を確認してもらうと、おじさんが、
「ありがとう、桜がキレイだから、記念に。。」と言わなくて良い言い訳を恥ずかしそうに言いました。
「キレイですからね、良かったですね」と答えたら、おじさんは嬉しそうに去って行き、良いことをしたな、とこちらも嬉しくなりました。
別の日の夕方に近所の公園へ散歩に行ったら、8分咲きの桜並木では道行く人たちがゆっくりと上を見上げて楽しそうに桜を見ていました。
暗い気持ちになることが続きますが、日々の仕事に翻弄されていたり、いつもスマホばっかり忙しく見る人たちも、案外と外に出てゆっくり過ごすことを楽しむように頑張っているのかもしれません。
いつも通り、人によってはいつも以上に頑張らされる人も大勢いると思います。
こんな時だから、違う目線で色々なことを見られるようになれたら良いなと思います。
前は玄関にゴミが落ちていても風でどうせ飛ぶだろうって放って置いていました。
最近は拾って部屋のゴミ袋へ入れるようになりました。
こんな時だから、少しずつ。
出来ることを、出来なかったことを少しずつ。