上品な新喜劇! ~ 舞台 最高のオバハン 中島ハルコ ナイルの涙 ~
一度、大地真央さんの舞台を観てみたいと思って、足を運んだのは今年の4月。
こちらの作品です。
THE・真央さま!!!な舞台に、「華がある」ってこの方のための言葉だわぁと思ったものです。
そして今回もチケット争奪戦に勝ち抜き、張り切って出掛けました。
席は1階の一番後ろでしたが、会場がこじんまりとしており、演者さんのお顔もバッチリ見える良席でした♪
ここからネタバレを含みますので、鑑賞予定の方は鑑賞後にお読み頂けましたら幸いです!
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元々はテレビドラマで放送があったそうですが、自分はテレビを見ないので知らず。。
真央さまの芸能生活50周年の記念イヤーに舞台となって降臨。
真央さまの役は「人呼んで“令和の水戸黄門” 美のスーパードクター・中島ハルコ(名古屋人)」。
助さん・格さんのような合田雅吏さんと蕨野友也さんを従え、お友達のういろうやさんのはっちゃんこと田山涼成さんも誘って豪華客船に乗船しています。
客船にはVIPとして今は落選したのでタダの人ですが、政治的にまだ力はあると見える藤原茂ことモロ師岡さんとその奥さん。
お金持ちの実業家:城ケ崎大吾こと石井和孝さんとその奥さん。それと奥さんの幼馴染の親友女性。
客船内では舞台のレビューやマジックショー、そして一番の目玉:宝石のオークションが繰り広げられる豪華なおもてなしが予定されています。
この客船の船主が三友陽子こと浅田美代子さん。
乗船後のおもてなし中、イケメン客室乗務員:坂本未来こと杉江大志さんが真央さまに気に入られ勝手に専属バトラーへ任命されます。
この杉江さん、実は乗船している「ワケありVIP」達のゴシップを隠し撮りして、雑誌社へ売り込もういう下心のある青年。
真央さまはそんなことも露知らず、「勝手に専属バトラー」としてこき使いまくります。
そんなある夜。
演劇の予定でしたが、主役の男性が行方不明となります。
てんやわんやの中、真央さまが人肌脱いでどうにか舞台の幕を開けさせて、強引に怒涛のラストまで持って行き無事に閉幕させます。
その後、マジックショーでマジシャン:YUTAKAこと渡辺大輔さんと助手の辻悦子こと木村花代さんの人体切断&消失マジックショーが開催。
このマジックショーが舞台上で2回展開するのですが、ホントに人体切断されたり、消失したのでビックリして、普通に拍手していました(笑)
そんな楽しいひと時の合間に、怪しい動きを取る石井和孝さんと奥さんの親友。奥さんの親友はモロ師岡さんとも・・・!!
この奥さんの親友もある野望を秘めているのです。
この怪しい各人を盗み撮りしたい専属バトラーと、何故かうろつくマジックショーの助手。
乗船客たちの中で怪しい動きが活発化し始めます。
そんな中、一番盛り上がる宝石のオークションが始まります。
「ナイルの涙」というブルーの22カラットもある宝石。
しかしこの宝石は持つものに不幸をもたらすと言われています。
ただこの眩い光を放つ美しさに抗えない、真央さま・モロさん・石井さんの間でオークションの価格はうなぎのぼり。
最終的に石井さんが25億で落札し、その場で決済。
チャリティーの寄付金へ充当されることになります。
チャリティー後のマジックショータイム。
人体消失マジックを観劇者の方で行います!となり、ポケットにバラの花びらの入っている人が該当者と告げられます。
最初に石井さん、次にモロさん。
次々と消失し、マジックショーは大盛り上がり。
しかし、ここで大変なことが起こります。
舞台から消失した二人がそのまま本当に消えてしまったのです。
客席乗務員が全ての客室をチェックし、あらゆる部屋をチェックしますがどうしても見つかりません。
ここで真央さまが犯人探しに乗り出しますが・・・
スケベな下心、ドロドロな愛憎関係、秘めた野望が豪華客船の中で絡まり物語は進みます。
真央さまの放つ輝きの華でうっとりしがちですが、ストーリー展開は結構な吉本新喜劇状態でした。
随所にベタな動きや笑いが散りばめられており、真央さまはステキなCM「アイフル」の突き抜けた女将さんのように躊躇い無く「ベタ」をやり切って下さいます。
ヅカ時代からのファンの方が大勢を占めていたようですが、舞台開始で真央さまが登場しただけで拍手が起こる「ありがたい、ありがたい」と拝む如くな客席。
真央さまが水戸黄門化したり、啖呵を切ったり、決めセリフ的なシーンでは、当たり前のように拍手が起こります。
拍手せずにいられない、謎の衝動。
それが真央さまマジックかもしれません。(誰も言ってない)
ラストは勧善懲悪・・・とも言い切れない幕切れでしたが、ちょっと驚くくらい社会風刺・政治風刺が入っていました。
テレビは見ていないのですが、同じようなセリフが入っているのなら、結構攻めているなぁと思います。
ラッキーなことに本編の後に、数分でしたが演者の皆さまで歌唱&ダンスのショータイムがありました。
これがオマケ?と思えない素晴らしいショータイムでした。
やはりミュージカルスターな方々が多いと華やかですね。
ミヨちゃんの歌声はあまり聞こえなかったような・・(笑)
劇場の広さが一番後ろの席でも大満足な距離感でしたし、ある意味、胸がスっとするようなストーリーでした。
風刺の内容にも、とても考えさせられるものがありました。
そして「中島ハルコ」の日本の大物&大組織に妙に広い人脈があるあたり、さすが「令和の水戸黄門」。
そして今回も「真央さまによる、真央さまのための、ありがたい真央さまショー!!」でした。
芸能生活50周年、今までも、これからもズーーっと華のある方であるに違いありませんね☆
新喜劇がお好きな方、きっとハマれます(笑)